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動体検知監視カメラ使用レポ Amaryllo編
デンマーク発 監視カメラ Amaryllo
Amarylloは、オランダはアムステルダム発の監視カメラメーカー。単に監視カメラメーカーというだけでなく、自動追跡と生体認証の技術を持ったナンバーワンのロボットカメラ企業としても、広く知られているそうです。
googleplayをみると、下記のように技術レベルの高さがうかがわれます。「オランダのアムステルダムに設立されたAmarylloは、AI as a Serviceのパイオニアです。スタンドアロンの自動追跡と高速顔認識は、Amarylloの特許技術です。 Amarylloは、CCTVを最先端のカメラロボットに変えるロボットカメラソリューションを提供しています。 Amarylloサービスは、軍用グレードの暗号化、コンピュータビジョン、インテリジェントクラウド分析、そして柔軟なクラウドストレージを提供します。」
私は、googleDriveに 動画保存できる監視カメラとしてネット検索してたどり着きました。
以前の記事のように 国産のPLANEX社の監視カメラで 入退室管理の実証試験を行っていたところですが、動画フォーマットが、H265で保存され、ハンドリングが面倒という不満がありました。
インストール
今回購入したのは、この apollo という機種。まん丸の球体がおしゃれですね。Amazonを見ると1万円を切るものから出ていますが、元は3万円以上の機種のようです。
インストールは、アプリが多くのことを自動化してくれていて WiFi接続環境下では、非常に簡単に完了することができました。説明書を見ながら、直観的に操作していけば、インストールが完了します。
ただいくつか 注意点があります。
説明書では、電源をいれただけで動作を開始すると書いてあるのですが、実際には、私が購入したものでは、本体の上のボタンのような突起物を押してやらないとスタートしなかったです(説明書には突起物はないので、バージョンにより異なるのかもしれません)
アプリをダウンロードしてWiFi接続が必要なのですが、WiFiは、2.4GHzのみサポートなので注意が必要です。多くのWiFiルータは、2.4GHzと5GHzをサポートしていると思います
途中で、連絡帳の選択の許可が出てきます。ここで許可をすると、Googleに登録したメールアドレスの選択が出てきて、googleDriveに簡単に接続できるのかと期待したのですが、現バージョンでは、googleDrive接続はサポートしていなくて、単に 障害時の連絡メールアドレスの取得だったみたいです。
録画データのネット保存
以前のネットの情報に googleドライブへの保存が可能という記事があって期待していたのですが、現在のバージョンでは amarylloクラウドか、NASの二択で、googleDriveの選択がなくなっていました
このあたりの経緯は、下記の記事が詳しいです
NASというのは、ネットワークディスクに接続された記憶装置です
家庭用でいえば 無線LANルータに接続して、ネットワーク経由で、アクセスできます
録画の際、いちいちインターネットから外に出ていく事はないので、録画データに加工を加えて AWSのS3にアップしようと思ったら、案外リーズナブルな方式といえそうに思います。NASのデータをPCで取得して、PC側からAWSのSDKで、S3にアップすればよいのですから。
動体検知機能
このカメラの場合、単純な動体検知ではなく、AIによる 生体(顔)認証で、検知物体の自動追尾までしてくれます。
AI検知のバリエーションとしては、下記のようなものがあるようです。
人体検出
車両検出
犬の検出
猫の検出
鳥の検出
その他にも、音声認識(ガラスの割れる音)とか、火災検知、Smoke/CO alarmなど多彩な検出機能があります。
また、顔リストとして、10名分の顔をスマホのカメラで登録することができました。(複数の角度から顔を事前に映してAI判定で利用されます。写真を撮るのではなく、なめるように動かします)
名前を設定できるので、検知した動画に名前を関連付けてくれるのではないでしょうか?
その他、カメラや録画方法、通知方法など多彩な設定を行うことができます。また、スマホ側から、プライバシーアイコンを押して、ワンタッチで撮影をやめることができました。
Liveビュー機能
Liveメニューからは、現在のカメラの映像を見ることができます。スマホの画面のフリック操作で左右上下のカメラ視点移動ができるほか、ピンチイン・ピンチアウトの操作で拡大縮小を行うことができます。
WiFi経由だけでなく、外からインターネット越しにも操作ができます。
動作も非常に安定していて、通常操作では、接続エラーが出ることはなかったです。
通知機能
設定画面で指定した条件で取得した検知イベントを、スマホにメッセージ通知で教えてくれます。
また通知一覧上の静止画を確認したうえで、動画起動を選択したり、カメラに内蔵されたアラームを鳴らすこともできます。
日報機能
日報機能というのは、タイムラインで当日の生体認証の回数が表示され、内容を見れるというものです。
そのほかにも、プライバシーモードのスケジュールとか、静止画取得など多様な機能が満載されています。
まとめ
この価格で、これだけの機能を保有し安定稼働しているのは素晴らしいです。さらには高度なAI機能が搭載されていて、10人までの人の顔を識別できるというのもすごいですね。
今後は、下記を予定しています
PLANEXの時と同じようにドア付近において 1週間入退室チェックに使い、検知機能や録画機能の性能、動画フォーマットを評価してみます
NASへの書き込みを行い、分析用PCに連携する環境を作成してみます