秘境を巡るインド旅 <アマルナート洞窟 編>
こんにちは、
今回はジャンムーカシミール州のヒマラヤ山中にあるアマルナート洞窟について紹介します。
標高3,888mにあるアマルナート洞窟は、ヒンドゥー教の聖なる地であり、最高神の1人シヴァ神が祀られている場所です。
目的地までは、険しい山々を超えていく必要があり、危険と隣り合わせの道中で、かなり秘境と言える場所でした。
まずは出発の朝から。
早朝3時過ぎから、寝ているテントの外から、他の人の身支度の音が聞こえてきます。
聖なる場所に行く時は、朝体をきよめる必要があります。(8月といえど、朝はウルトラダウンを着るほど寒いです。)
テント生活でのシャワーは、100ルピーを支払いバケツ🪣一杯の薪で沸かした熱湯をもらいます。
そしてトタン屋根の小さな小屋に入り、大きなタンク(虫入り)に入った真水と、さっきもらった熱湯を合わせ、小さなバケツですくい、体を洗っていきます。
そして、5時過ぎ出発です。
今回は馬に乗り目的地へ向かいます。
前日に交渉し、本来2人で9,000ルピーのところ、2人で7,000ルピーで行ってもらうことになりました。
(お客さんの取り合いで、激しく口論してる、馬飼の姿も見たので事前に交渉した方がスムーズかもしれないです。)
馬に乗ったらただただ揺られるのみ。
徐々に岩山の中に、入ってきいきます。
アマルナート洞窟への行き方は、Vaishno Devi同様、歩き・馬に乗る・人力籠に乗る・ヘリコプターで行けます。
四方八方、本当に素晴らしい山の景色。
ここに来れた事を感謝するばかり🥲
しばらくして、小休憩。
寒いので、みんなチャイやコーヒー☕️を飲んでます。
(どうでもいんですが、馬に乗ってると膀胱炎を刺激されるのか、めちゃトイレ近くなります。けどトイレ小屋はあちこちあるので安心です😅)
こんな岩山ですが、中には裸足で歩く信仰深い人たちの姿も沢山見かけました。
国境沿いで、武装集団の銃撃事件もあった場所なので、山中に警察やインド軍の姿が沢山。
彼らが泊まっているテントもあちらこちらに。
山を登っては降りて、幾つもの山を越えていきます。
途中馬から降りて階段を降りたり。
この時点で出発から2時間半ぐらい。
↓この川の更に奥の山まで渡っていきます。
だんだんアマルナート洞窟の麓に近づいてきました。
テントの中では、お供物やお土産を売ってるお店が沢山あります。
またアマルナート洞窟には、携帯など電子機器は持ち込めないため、お店で携帯や大きな荷物を預かってもらいます。
ここから先は、馬をおりて自分たちの足で、遠くの岩山に見えるオレンジ色の洞窟まで向かいます。
すでにこの時点で3,000mを超してるので、酸素が薄いです。
私の場合は、この麓に来たあたりから酸素が足りてないのか血糖値が下がる感じがしたので、至急テントでレモネードを買い、がぶ飲みしました。
そうすると、すーっと頭に血が巡る感じがし、元に戻りました。
洞窟までの道の横には川があり、たくさんの人たちが川で沐浴をしてました。
20分ほど歩くと次は、洞窟までの長い階段です。
ただこの階段を登るのが、本当に辛かった。
馬を降りて、急に自分の足で登っていくので、軽い高山病だったのか。
5段登って、数分休みの繰り返しで、
高山病の症状なのか、眠くなるわ、疲れて座りたいわでめちゃくちゃしんどかった。
あまりにもしんどいので、階段脇のメディカルセンターに行って血中酸素濃度を測ってもらうと、70まで下がってました‼︎(通常92-90%くらいまで下がってたら危険)
メディカルセンターの人には、ゆっくり鼻で息を吸い込んで、口から少しだけ息を吐くようにしたら大丈夫👌と言われ、再び送り出されました。
なんとかゆっくり呼吸をし、洞窟付近まで到着。
靴を脱いで、裸足になりいざ、洞窟へ出発。
洞窟に近づくと、みんなが祈りへの合言葉(オーンナマシヴァ)を叫び、入り口の鐘を打ち鳴らします。
水の滴る大きな岩の間、洞窟に押し合いながら入って行く、なんとも言えない興奮。
周りの人たちの活気と共に、手を合わしお祈りし、ここに来れたことに、強く感謝しました。
洞窟を離れつつも、凄いところに来たなという、高揚感。素晴らしかった。
再び麓にもどり、馬飼さんと馬に再会。
来た道を戻ります。
帰りは少し、雨が降ってきて、山の霧が濃くなりました。
途中崖崩れがあったようで、馬から降りて歩くことに。
雨が強くなり、崖崩れが起きやすくなっているようで、所々で通行止め。しばらく足止めになりました。
途中、警察に先導され歩いている時、
山から小石が転がってきたので、警察が笛をピーピー吹く中、みんなで駆け足で山を降りる場面もありました。
あの時は崖崩れで死にたくないと、必死に走りました。
(崖崩れは最初は小石が落ちて、その後大きなな岩が落ち、雪崩が起きるため、、、)
これまた後日ネットで調べると、数週間前に崖崩れがあり警察や軍、数人の人が巻き込まれ、死亡者が出たという記事を読みました。
私は見かけなかったですが、崖に馬の死骸を何頭かみたと言ってる人もいました、、。
ただ自分は運が良かっただけで、危険な場所にいたんだなと実感。
(ここに来る前、ネパールでコロナに感染し、インドへの出発を数週間遅らすことになったけど、もしそのまま行ってたら巻き込まれた可能性もあります。運命ですね。)
途中、馬に再会して、馬に乗り無事下山。
危険と隣り合わせの、アマルナートヤットラでしたが、本当に素晴らしい秘境であり、ヒンドゥー教徒のエネルギーを感じることのできた場所でした。
険しい山ながらサポートしてくれた、馬飼さんと馬にもほんとに感謝🥲
次の記事は、バルタルベースキャンプからラダック地方への道のりを紹介したいと思います。
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