やる気のある無能は今すぐ殺せ!
いきなり過激なタイトルですが、これは18世紀のドイツの軍人ゼークトという人が提唱した組織論を元にしたジョーク。
本人が言ったかどうかは定かではないが、ちょっとわかる部分があるので取り上げてみたいと思います。
この記事は、「やる気のある無能を殺す」ための記事ではなく、ビジネスをする上での組織の作り方、自分個人の立ち位置の把握などを考えてみたいと思います。
ゼークトの組織論
ゼークトは人間は4種類に大別できると語っています。
利口で勤勉 - 参謀に適している。
利口で怠慢 - 指揮官に適している。
愚鈍で怠慢 - 命令を忠実に実行するのみの役職に適している。
愚鈍で勤勉 - このような者を軍隊において重用してはならない。
「(略)…最後に勤勉で 頭の悪い奴 そういうやつはさっさと 軍隊から追い出すか 銃殺にすべきだ」
(Wikipedia: ハンス・フォン・ゼークト)
判断力がない、もしくは間違った判断をして勝手に動き出したら部隊全体がやられてしまう可能性があるってことですね。
ビジネスに例えると?
利口か愚鈍か、勤勉か怠慢かだとちょっとわかりづらいのと、ビジネスの場に置き換えて多少もとの意味とは変わってしまいますが以下のように再定義します。
・適切な判断が出来るかどうか?
・自ら行動できるかどうか?
仕事が出来る要素のうちの一つに「適切な判断が出来る」という項目があると思います。
「利口か愚鈍か」の項目をジャッジメントする能力があるかないかに置き換えます。
「勤勉か怠慢か」は、自ら動くかどうかに置き換えます。
そうすると「愚鈍で勤勉」な人間は「間違った方向に突っ走る」となります。
なんか、想像つきますよね?
「勝手なことをするな!確認取れ!」
って怒られた経験ありませんか?
「指示待ちになるな、自ら動けっていつも言ってるのに自ら動いたら怒られるのかよ」って愚痴りたくもなりますよね。
これは、勝手に動いたことで怒られているのではなく、判断が間違ったから怒られてるんです。
適切な判断が出来ないのであれば確認を取れって話なのですが上司も人です。感情が出ることもあればとっさの言葉に整合性が取れていないこともあります。多めに見て上げましょう。
じゃ、やる気のある無能どうすればいいの?
ここで大切なのは
「勝手に動いて怒られるなら指示待ちの方がいいや」
って腐るのではなく
「適切な判断が出来る様になる」
ことです。
幸い日本の会社では、一つ二つの失敗でクビになることはありません。
また「愚鈍で勤勉な奴」だからって殺されることもありません。
適切な判断を身に着けるにはどうすればいいの?
を考えて動きましょう。
大丈夫です。あなたの会社は簡単に潰れません。多少失敗して怒られるのもしょうがないなって感じでガンガンやっていきましょう。(無責任)
組織の中での成長
例えば零細企業などは社長がエースであることが多いです。
社長であるエースと従業員である作業者の2分類いて、社長が率先して仕事をしてそのサポートを従業員がするという構図が多いのではないかと思います。
※ラーメン屋理論という話をそのうち書きます。
これで上手く回っている会社多くありますが、これはゴーイングコンサーン(未来永劫続く)ではありません。
社長が仕事出来なくなったら企業は立ちゆかなくなります。
この企業が未来永劫続くためにはエースの育成が必要となります。
しかし、エースは簡単には作れませんし適性もあります。
作業者のままでいたいと言う人も多くいます。
そう考えると「やる気のある無能」は大切な存在で、将来のエース候補として大切に育てる必要があるのでは?と思っています。
やる気のある無能は育てろ
ここまでくると基の意味とは大分乖離してしまっている感が否めませんが、まとめると
やる気のある無能は殺さず育てろ
ということ。
やる気のある無能な人は育て!ってことになります。
まぁ、やる気のある人は自分の事を無能だって気付かない事も多いんですけどね。
今の自分の立ち位置、能力などをふまえて考えてみてはいかがでしょうか?
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