【モーターブログ #2 デジタル化の波】ディーゼルエンジン制御プログラム最新化サービス
6輪生活とは、車とバイクで人生を楽しむ生活(人生)を言います。
車を持っているけど、バイクはこれから買いたいなと考えています。
1.はじめに
私は、2019年製のマツダ3のディーゼルのセダンに乗っています。
先日、「MAZDA SPIRIT UPGRADE D1.1」を受けてきました。今回はこのアップグレードについて話していきます。
2.マツダ3の2回のバージョンアップ
今年の4月に、マツダからダイレクトメールが届き、マツダ3のソフトウェアのバージョンアップを実施しました。バージョンアップの内容は、ステアリング支援の高速域での対応、クルーズコントロールの精度アップでした。費用負担はありませんでした。
今回は、エンジンコントロールユニット(ECU)のソフトウェアを改修して、エンジン出力を130馬力アップとトルク特性の改善アップするとのことです。前回のダイレクトメールのような告知はありませんでした。
前回は無料でしたが、今回は有料でした。アップグレード費用が46,200円と工賃が4,250円の合計50,450円が必要でした。工賃は施工するディーラーによって、異なるようです。
ショップでECUのチューニングを実施すれば、10万円程度するようですので、非常に安価になっています。また、メーカーの保証も継続できるとのことで、リスクはありません。
アップグレードするには、マツダのディーラーで申し込みをして、作業の日程を予約する流れになっているとのことでした。作業は、午前10時に車を預けて、午後4時前までかかりましたので、約6時間かかりました。
作業終了後に、「MAZDA SPIRIT UPGRADE施工証明書」を渡され、車検証と一緒に保管してほしいとのことでした。エンジン出力が変更されるので、車検証と一緒に保管する必要があるようです。
注意点としては、元に戻すことができないことを言われました。
3.バージョンアップの評価
かなりの効果がありました。
以前は1,500回転以下のパワーがなく、ターボが効く回転域までアクセルを開けていました。バージョンアップ後は、下からパワーが出るようになりました。また、全回転域でパワーが向上して、運転しやすくなりました。アクセルコントロールがガソリンエンジン車に近くなった感じがします。
ターボラグが改善され、過渡トルクは向上しました。アクセル操作とシンクロしたレスポンスの良さと伸びの良さを感じるようになりました。
また、必要以上にアクセルを開けることがないので、自然と燃費が良くなります。
某自動車漫画の表現を借りると、車を転がる玉としたら、馬力は玉を前に押し出す力、トルクは重い玉か軽い玉かを決めます。もともとディーゼルエンジンですから、トルクはありました。ですので、軽い玉でした。今回のバージョンアップで、馬力がアップして、前に押し出す力が強くなりました。特に、加速時と高速時には、効果がはっきりと実感できます。
4.法律の改正
今までは、4~5年のサイクルでモデルチェンジを行い、中間の2~3年でマイナーチェンジを行なうのが自動車業界の常識になっていました。しかし、マツダでは2012年に発売開始したCX-5以降は、最新・最良の技術をいち早くユーザーに届けるために、年次改良を実施してきました。スバルも同様の年次改良を実施しています。
一方で、この年次改良は、車を購入する時に、いつ買ってよいのかの決断に頭を悩ませることになっていました。
デジタル化でこの問題を解決する方法として、2020年11月に国土交通省が「自動車の特定改造等の許可制度」を新たに施行しました。一定の要件を満せば、ソフトウェアの更新で性能向上や機能追加(いわゆる改造)が認められることになりました。今回のマツダのバージョンアップは、この法律を活用したのです。
5.バージョンアップの重要性
これから、自動車は内燃機関から電気へ確実に移行していきます。
電気自動車になると、部品点数は圧倒的に少なくなります。内燃機関の自動車にあった、変速機や燃料噴射装置などはなくなります。なくなった部品の役割は、ソフトウェアが行うように変わります。
電気自動車は、モーターとバッテリー、ボディ、タイヤ、サスペンション、ソフトウェアになって行きます。ソフトウェアの優劣が、運転のしやすさ、安全性、効率(電費のこと)の品質を決めていきます。
モーターやバッテリーなどの主要部品は、共通化されていきます。ソフトウェアの重要性が高くなります。
マツダは、ソフトウェアを重視した施策を実施しています。今後は、ソフトウェアが車の中心になることを見越しているのかもしれません。
6.最後に
これから、自動車メーカーは100年に一度の大変革期を迎えます。
マツダ3やCX-30は、マツダがこれから起きる大変革期の実験している車です。
ソフトウェアのバージョンアップなど、変革期ゆえの新しい体験ができる、マツダ3を購入してよかったです
このように、車やバイクに関する情報をブログ形式でアップしていきます。
今後もお読みいただけるとうれしいです。