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お金があるからこそ、不自由を感じる利用者さん
本業は居宅支援事業所のケアマネです。
家族の時間を取りながら、副業では介護保険制度、ケアマネ業務についての分からないことをサポートしたり、仕事の悩みのカウンセリングをしています。
noteは介護のことや家族のことなどを発信しています!
趣味:ランニング、サウナ、夫とipaビールを飲む
さて、、、
女性の利用者さんでサービス付高齢者住宅に入居しています。
頭はしっかりしており、身体は何も掴まらなくても、1キロくらいは歩行できます。
ただ、2年前に大動脈解離になり、いつどうなるか分からないと早めに介護認定を受け、「要介護4」の結果になったのです。
デイサービス、リハビリのデイサービスを利用することで、
みるみるうちに身体が回復してきました。
今では、
「早く自宅に帰りたい!一人でのんびり生活をしたい!」とよく言います。
今のサ高住では、毎食、食堂で食事が食べられる。24時間常に誰かいる。
6畳ほどのトイレ、洗濯機つきの部屋に住んでおり、エアコン完備、生活はできるスペースはある。
常にだれかいる状態が安心という人もいますが、
その女性は
誰かいることがストレス。食堂に行けば認知症の人が大声で何かを言ってくる。。。
もう本当に人に気を使うの疲れる!!と80歳の元気な利用者さんが私に愚痴をこぼしていました。
その方は大動脈解離の手術をしてから2年たち、先生からも自宅に帰って一人で生活をしていいよ。と言われているけど
近くに住む、娘さんが何かあったら心配。お金は残しても仕方がないんだから、サ高住に入って、ゆっくり過ごして!自宅にはたまに帰ればいいでしょ!
と娘さんの許可を取らないと一人暮らしは無理そうなのです。
※娘さんがお金の管理しています。
この時、感じました。
仮にこの方がお金に厳しい、貯金がギリギリだったら、仕方なしに自宅に帰ることを娘さんは許していただろう・・・
お金があるからこそ、施設にいた方が安心。と娘さんは思っているけど、本人にとってはそれがストレスだったのです。
そりゃ、安心した老後をするためにはお金はあった方が良いし、貯金も年金もあった方がいいです。
だけど、子供に迷惑かけないために施設に入居すると本人が決めたら良いですが、本人は自宅で死んでもいいから、最期は住みなれた自宅で住みたいと思っている。
身体は元気なのに、サ高住に入居しているのもどうなのだろう~
と感じています。
一応、自宅でも住めるように緊急通報システムやセコムなど、1人で独居で住んでいたとしても何かあった時に、民間で通報できるHPは本人に見せたので、娘さんと話す予定だそうです。
頭も身体もしっかりしているなら、自分の住処くらいは自分で決めたいなと思い、お金があり、何不自由もない女性が少し可哀そうだなと感じたことでした。
だからこそ、最期の住処や老後はこうしたい!と望んでいることがあれば、子供に先に話しておいた方が良いこと。
お金があるなら、私はこう使いたい。と子供に伝えておいた方が良いな~と感じました。
また、もし自分が高齢者になったら、
病気が悪化したら怖い、転倒したら怖いと不安になるのではなく
やりたいこと・したいことをするという覚悟も決めて生活するということも大切だと感じました。
その前に、身体が元気な時に、若い時にやりたいことはやるですね!
読んでいただきありがとうございます。