親の介護の不安を減らすために知っておくと安心
仕事をしている方で、両親の介護をしなければいけないという理由で、仕事を辞めたり、正社員からパートになる方がいます。
せっかく勤めている仕事を、両親の介護のために辞めたり、仕事の働き方を変えるのは、親のためだからと言えば、仕方がないと思うのか?
しかし、親よりも長く生きる自分の人生を犠牲にするというのは、私は何だか違和感を感じるのです。
風の時代と言われている今、必ず出勤をしなければいけないとか、残業をしなければいけないとか、上司の顔色をうかがわないといけないなど、
もうそんな時代にしなくても良いのでは?と思うのです。
そして、厚生労働省から出ている、
「介護の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会」での議論の報告書なんてあまり見る方もいらっしゃらないと思うのですが、
仕事と介護の両立で欠かせないしくみといえば「介護休業制度」です。
ここで報告書で示された「仕事と介護の両立支援」への主な提案として、
・介護休業制度では取得日数93日を3回分割ができる
・テレワークを介護期の働き方の選択肢として位置付ける
・各企業が就業規則を定める際に介護準備休暇や介護準備休業など、名称を企業独自で決めることが可能となる
など示されていました。
ただ、介護や福祉を知らない方は、親が介護が必要になったら、準備をすればいいや。
包括支援センターや市役所の窓口はあるし、ケアマネがどうにかしれくれるのだろう。
と思っていたら、大きな間違いかもしれません。
包括支援センターは私の地域では、離職が多く、人の入れ替えが多いです。
そして、包括に相談ができ、居宅支援事業所のケアマネに頼もうとしても、ケアマネが一人で持てる件数は多くても40件くらい。
しかも、ケアマネ不足と言われている今、簡単に引き受けてくれる事業所も減ってきています。
そこで思うことはケアマネに大きな期待はしない方が良いということです。
ケアマネは40人の悩みや対応に日々追われています。
なので、何かあれば全てケアマネにお願いをしよう。
任せようのスタンスだと何かあった時に「あなたのせいでしょ!」と誰かに言えないかもしれません。。
ケアマネは利用者さんからケアマネ交代と言われるように、こちらかも何かケアマネが不利になった状態やケアマネに言葉での批判などした場合、
利用者交代ができるようになっています。
なので、一番良いのは、ケアマネのアドバイスだけではなく、家族や身内でも自分の住んでいる地域ではどんな独自のサービスがあるのか?
介護保険ってどんなサービスがあるのか?
自分の両親ならどんなデイサービスが合っているのか?
など知っておいた方が、介護が必要になった時に焦らないで行動できると思います。
そして、ケアマネは直接、一人一人からお金をもらっているわけではありません。
国からの税金なので、どんな対応をしても一律のお金しかもらえません。
それでも、真摯に対応するケアマネがほとんどかもしれませんが、何度も呼ばれて、話を月に何時間聞いても、もらえる月のお金は一律です。
割に合わない仕事だけど、国が作った制度で仕方がないというのと、
ケアマネになる方は根本は優しい人が多いので、お金ではない精神で丁寧に接してくれると思います。(私はそう思いたいのですが。。。)
ただ、丁寧で優しい人ほど、メンタルがやられて、うつになり、離職する方がいます。
親の老後は介護の専門に任せるのではなく、一緒にみていくスタンスが理想だと思うのです。
自分の人生も大切。親の老後も大切。
その中で、両立していくためにも介護の知識や制度の仕組を少しだけでも知っておくだけで、安心ができると思います。
また、勤めている会社の制度は介護に優しい会社なのか?調べておくのも良いと思います。
読んでいただきありがとうございます。