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【オリンピック】【パラリンピック】を目指す選手が一緒に練習するチーム

a2networkは、「Official Support Program」を通じて世界で活躍するアスリートをサポートしています。今回は、アルペンスキーの競技で「オリンピック」への出場を目指す、Team Go ANY-where(以下TGA )の代表、渡邉様と新田雅人選手、「パラリンピック」出場を目指す、髙橋幸平選手にインタビューしました。



Team Go ANY-whereと髙橋選手については別の記事にて詳しくご紹介していますので、是非、こちらもご覧ください。

髙橋選手がTeam Go ANY-whereと一緒に練習するきっかけ

渡邉代表には、海外でのコーチとして活動実績から、以前よりパラアスリートの海外遠征のスタッフになって欲しいという要望がありましたが、自身のチームを持っていたことからスタッフとしての活動は難しいため、主に現地の情報収取に関する支援をしていました。

今ではSNS等で情報を集めることはできますが、それでも一歩踏み込んだ情報は現地だからこそ得られるものも多く、そのような情報を提供する活動の中でパラ選手との繋がりができてきました。

その中で、「(今回同席いただいたパラアスリートの)髙橋選手も一緒にTGAで練習することはできないか」という相談を受けました。TGAに所属している選手は健常の選手のみでしたが、中には髙橋選手と日本体育大学時代を一緒に過ごした選手もおり、また髙橋選手の上を目指す気持ちや前向きな性格を知り、一か月近く寝食を共にする中で、お互いにストレスなく過ごすことができるばかりかを高め合うことができると確信し、一緒に練習をすることになりました。

指導者として

指導する立場として、不安はゼロではありませんでした。
障害を持つ選手によって感覚の違いはそれぞれなので、適切な指導ができるのかという不安があり、改めて指導方法を見直す必要があると感じていました。たとえば、健常の選手が通っているラインで滑っていけることもあれば、うまくいかないこともあり、「新しいアプローチを見出さなくてはならない」とチャレンジの気持ちでした。
一緒に活動しているコーチに、全日本パラチームのアシスタントコーチとして海外遠征にも行っていた方もいて、様々な選手達のハンディに合った対策を用意していたことで、ねらいを定めてアプローチをかけていくことができました。

初めての挑戦をするにあたって多くのスタッフの支援があり、昨年の遠征が成立し、髙橋選手のパフォーマンス向上に繋がっていきました。

トレーニングを通じてお互い高めあうことができる

日体大時代には一緒に練習をしてきた髙橋選手と新田選手ですが、卒業後は通常、健常の選手とパラの選手が一緒に練習をすることはありません。

(髙橋選手)
新しい技術を身に着けないとこの先ないなと思っていた中で、TGAに合流しての練習は、そこにいるだけでも勉強になると感じることが沢山あります。
健常の選手の練習を見ているだけでも、体の使い方や板の手入れにおいても、自分に足りてない部分が見えてきました。
パラの選手の中では上位にいることから、「このくらいで良い」という甘えが出てきてしまうこともありましたが、「もっと上を目指したい」という思いが強くなっていきました。
昨年のフィンランドの練習に参加して、大会では良い結果が残せ、自分の実力が上がっていることを実感しました。
TGAに合流して練習をしていると、自分の実力はチームの中で一番下であり、タイムにも大きな差をつけられてしまいます。挑戦者という気持ちでさらに上を目指すモチベーションアップにも繋がり、他の選手を追いかけて練習できることはすごくメリットに感じています。

(新田選手)
パラの選手のアルペンについて、大学に入るまで深く知る機会が無かったので、同じ競技者として勉強になっています。
どうしても、健常の選手とパラの選手にはレベルの差が出てきますが、
髙橋選手から「自分の滑りはどこが悪いと思う?」と質問を受けることがあります。髙橋選手の滑りを一緒に見て、どこに課題があるのか研究をすることで自分自身の滑りの研究にも繋がっています。
健常選手、パラの選手関係なく、お互い意見が言える良い関係に気付けていて、チームとしても髙橋選手の明るさは良い雰囲気を作っています。

これからの挑戦

(髙橋選手)
2026年ミラノパラリンピックのスラロームでのメダル獲得を目指して
います。「TGAのチームから出た」と言えるように、挑戦していきます。
今年もワールドカップ欧州遠征の資金をクラウドファンディングで集める予定です。こちらも頑張ってまいりますので、応援のほど宜しくお願い致します。

(渡邉代表)
チームとしては、2026年オリンピック、パラリンピックに出場できる選手を排出できるようにチームの体制を整えて行きます。
全員可能性がある教示なので、選手達とともに切磋琢磨していきます。

a2networkの支援

練習中はスタート、中間、ゴールにタイム測定機を設置しタイムデータをサーバーからリアルタイムで読み込むためにインターネットが必要です。
ヨーロッパの有名な氷河で標高3000メートルを超える山でもスカイベリーWiFiは繋がるので、練習には無くてはならないアイテムです。

スカイベリーを通じて、世界で挑戦している選手を支援できることは当社にとって誇りであり、これからも挑戦する人を応援して行きます。


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