“あつみん流”民法の基礎知識チェック!

 今回は,民法の勉強をし始めたばかりの方向けに,以下の事例について,要件・効果を意識しつつキーワードが思いついたかどうかのチェックリスト的なものを提案させていただきます!
 ぜひチャレンジしてみてください!!
 マネオプでは,以下のような簡易事例を用いて一緒に条文の適用や勉強のポイントを考えたりしています!


【事例】
 Yは,Aに対し,X所有の甲土地を購入する旨の依頼をした。
 そこで,Aは,Xとの間で,Yのためにすることを示して,甲土地を1000万円で購入する旨の売買契約を締結した。
 この場合,Xは,Yに対して,1000万円の支払を請求することができるか。

【解答例】
1 Xは,Yに対して,売買契約に基づく代金支払請求(民法555条)として,1000万円の支払を請求することができるか。
2 売買契約の締結について,Xと甲土地の売買契約を締結したのはAである。そこで,有権代理の成立により,当該売買契約の効果がYに帰属するか(99条1項)。
  「代理人」(代理権の授与)について,Yは,Aに対して,Xから甲土地を購入する旨の依頼をしている。したがって,当該要件に当たる。
  「権限内において」「した意思表示」について,Aは,Xとの間で,甲土地の売買契約を締結しているから,当該要件に当たる。
  「本人のためにすることを示してした」について,Aは,甲土地売買契約の際,Yのためにすることを示しているから,当該要件に当たる。
  したがって,有権代理の成立が認められるから,AX間の甲土地売買契約の効果は,Yに帰属する。
3 よって,Xは,Yに対し,1000万円の支払を請求することができる。
以上

 さて,いかがだったでしょうか?しっかり復習していただければと思います!
 では,今回はこのあたりで,この記事が受験生のみなさんの勉強に少しでもお役に立てれば思います!

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