本の紹介!【随時更新】
指導にあたってなど、読んだ本を紹介していこうと思います!
それでは、はりきってどうぞ!
法律・入門編
これから法律の勉強を始めようという方向けに、「薄めの1冊で全体を見渡せる」ものを紹介しています。
法律の文章に読み慣れるという意味でもチャレンジしてみていただければと思います。
民法:松久三四彦先生ほかの『オリエンテーション民法 第2版』(2022年、有斐閣) 【2023.2.19更新】
四六判。426頁。
ちょっと分厚くて読むのが大変かも?
はじめて勉強する方は、以下のアンテナを張って読んでみるのがおススメ。
民法はどのようなケースを扱う科目なのか、具体例をおさえる。
そのケースをどのように処理するルール=条文・制度があるのか、法律効果をおさえる。
その法律効果はどうなると発生するのか、法律要件をおさえる。
他にも試験を意識しておさえるべきアンテナはいっぱいあるけど、まずはハードル低く。
商法:中島成先生の『令和元年改正法対応 図解 会社法のしくみ』(2021年、日本実業出版社) 【2023.2.20更新】
A5判。248頁。
実務家の先生のテキスト。
会社法の勉強を始めると、「イメージがわかない」、「なんのことをいっているのか分からない」という感想はあるある。
そこで、はじめて勉強する方は、以下のアンテナを張って読んでみるのがおススメ。短答の勉強をする際にも使いやすいかも。
図も確認しながら、どんな条文・制度があるのか、具体的におさえる。
その条文・制度がなぜあるのか、何のためにあるのか=制度趣旨をおさえる。
上記民法の勉強をする際のアンテナも張っておきたいけれども、まずは上記2つを大事に。ちなみに、上記2つは、商法以外の法律を勉強する際も大事なアンテナ。
民訴法:川嶋四郎先生ほか編の『はじめての民事手続法』(2020年、有斐閣) 【2023.2.21更新】
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641138261
四六判。318頁。民事訴訟法部分に絞れば210頁。
民事訴訟法だけでなく、予備試験の試験科目である民事保全法・民事執行法、予備試験・司法試験の選択科目の1つである倒産法まで入っている。
民事訴訟法すなわち「民訴」は「眠素」ともいわれるくらいつまづきやすい科目。その理由は、イメージ・具体例がわきにくいため。
そこで、はじめて勉強する方は、以下のアンテナを張って読んでみるのがおススメ。
どんな条文・制度があるのか、具体例・事例とセットでおさえる。
その条文・制度により、その具体例・事例がどうなるのか、おさえる。
他の科目以上に全体が絡み合っている=先を知れば目の前が分かる、目の前が知れば先が分かることを忘れず、どんどん先に進む。いわゆる円環構造。
他の科目以上に言葉・用語・定義などを大事にする。
刑法:高橋則夫先生の『<授業中>刑法講義―われ教える、故にわれあり』(2019年、信山社) 【2023.2.23更新】
四六判例。240頁。
講義調。読みやすい。面白い話もたくさん。
受験生的には刑法はイメージしやすい科目の1つかなと思うので、はじめて勉強する方も、以下の通り、少し負荷をかけた勉強を意識してみるといいかも。
要件・具体例・論点を正確におさえる
刑法全体の中でどこに位置付けられている要件・具体例・論点なのか、体系を意識しておさえる
判例の勉強も大事であることを知る
刑訴法:池田公博先生ほかの『【有斐閣ストゥディア】刑事訴訟法』(2022年、有斐閣) 【内容未更新】
憲法:井上典之先生編の『憲法の時間 第2版』(2022年、有斐閣) 【内容未更新】
行政法:大橋洋一先生の『社会とつながる行政法入門 第2版』(2022年、学陽書房) 【内容未更新】
法律・本格編 【内容未更新】
法律系以外・勉強法など
木山泰嗣先生の『試験に合格する人の45の習慣』(2013年、法学書院) 【2023.2.19更新】
四六判例。248頁
受験生時代から繰り返し読んでいる本。
「試験に合格するために必要な「正しい考え方」」、「「確実に合格する」ため」の方法・思考を紹介。今読んでみても、「頭で分かっていても実行しきることができていなかった」と反省。短い文章でまとめる際の参考にもなる内容。
以下、一部紹介。
「「今の力」を冷静に分析」、「「合格」するためには「何が足りないのか」を考えます」、「ギャップ(溝)を埋めていく作業が、「自分を向上させる」勉強」
「「確実に合格する力」の第一は、ミスをしないこと」、「確実に合格するためには、「たまたま」に賭けてはいけない」
「弱点や苦手なものは、簡単には克服できません」
「浮き沈みに振り回されない」、「波があることに、どのように対処するかが大事」
「効率重視といっても、地道にコツコツとやることで身に付くこともあります」、「ムダかどうかは、本当のところ、合格してみなければわからない」
「つらいのは仕方ありません。苦しいのも仕方ありません。辛くて苦しい勉強をしたからこそ、次のステージがあらわれます」
「「合格したい」と思っている人でも、不合格になるのが試験です。合格しなくてもいいや、くらいの気持ちでは、そもそも試験の放棄」
「自分で理解したつもりの文字情報を「図」にしてみる」、「本当は理解していないことがわかる」
「勉強の成長は、身体の成長と違って、すぐにはわかりません」
「「この程度で大丈夫だろう」という甘えがあった」「「そんな甘えた象状態では、うまくいきませんよ」「世の中そんなに甘くないですよ」」
「あなたが思うよりも、はるかに人は勉強をしています」
「本当に必死に勉強している人は「必死にやっている」とはいいません」、「「そんなにやるんですか?」」、「そんなにやるんですよ。だから合格することに価値がある」、「価値があるからこそ、あなたは勉強している」
木山泰嗣先生の『勉強が続く人の45の習慣』(2011年、法学書院) 【2023.2.22更新】
四六判。248頁。
こちらも木山先生の本。短い文章を作る参考にもなる。
以下、一部紹介。
「限られた時間のなかで勝負をかけるのですから、計画が必要」、「計画どおりに進まないことがわかったときには、気落ちしない」
「長時間にわたってコツコツと勉強を続けるためには、工夫が必要」、「自分を飽きさせない工夫」
「アウトプットを中心に勉強を進める習慣を身につける」
「ほんとうの勉強というのは、自分でするもの」
「柔軟に、謙虚に、きく」、「あなたがそこから何を学ぶか」
「コアとなる体系書・参考書・問題集は反復継続」
「相対試験では、人より少しでも上に行く努力をした人が受かる」、「人より一点でも多く点をとりたければ、こまかな配慮をし、ねばる」、「最後の最後までねばり続ける」、「どれだけ合格に貪欲になれるか、そのあらわれが本番でのねばり」、「泥臭くねばり続けた人が合格して、スマートになっていく」
「暗記は反復継続によって、支えられるもの」
「瞬間ひとつひとつを大切にしていくことが、合格につながります」
「「オレはいちいちノートに書かなくてもわかるんだよ、ふん」という人は、過去の成功にあぐらを書いている人」
「伸びる直前ほど、伸び悩みになり、停滞感を感じます。そこであきらめれば、伸びることはありません」
「自己分析ですが、これをしないと努力は水の泡」、「勉強をしている自分に酔ってはいけません」
「頑固な人は、「正しい勉強」の存在に気づこうとしません」、「謙虚で素直な姿勢をもたないと、あなたはあなたの王道しかみなくなります」
「試験に求められていることを徹底して研究する」、「求められていることに応えられるような勉強をする」
「達成感を毎日できる限り味わえるような工夫をする」
「「あんまり反省するのは好きじゃないんですけど」という人は、ふだん反省しなかった分、本試験で大きな反省を強いられます」
「過去問を紙がちぎれるほど、繰り返し解きましょう」
「試験に合格する人は、勉強の習慣をつくっています。ほんとうはほかにやりたいことがあっても、忍耐強く勉強をしています」