元SEのママがプログラミング教育必修化について思うこと ~ その2
プログラミング作業って何?
こう聞かれると、多くの人が、PCに向かってカタカタ入力している様子を思い浮かべるのではないでしょうか。 実際のところ、それはシステム開発作業のひとつであって、もっといっぱいの作業があるのです。
①「こういう風に動くプログラム=システムが欲しい!」というお客様から、いろいろ聞きだす。
②それを具体的に形にするため、システム会社でデザインを考えたり、このボタンを押されたらこう動く…という動きを細かくきめて、それらを文書(WordやPowerPointなど)にする。
③お客様と、②の文書を見ながら、改善するところ追加すること減らすことなど決める。
④③が決まったら、システム会社内でプログラムを作っていく。
⑤うまく動くか、いろんな角度からテストをする。
⑥お客様に見せてOKなら完了!
④が、世間的にはプログラミング作業なんだと思います。 でも、ほんとうはこれだけいろいろやってます。
プログラミング教育必修化ではどの部分を使うの?
ネットで検索して出てくるのは「論理的思考」「創造性」「問題解決力」を養うのが目的と。 じゃあ、①~⑤のうちそれに当てはまるのは…
全部です!!!
例えばお客様の要望をシステム的に文書にする時。
お客様の要望を具体的にシステム上の機能に落とし込んでいく。 「ああいう動作をさせるには…この機能を使って…データベースにこれを保存しておいて…」と、論理的思考と問題解決力を発揮します。
そして、「あれ?お客様はこういう機能が欲しいっていったけど、A→B→Cって手順よりも、こうやればA→Cって、ひと手間省ける。これ、待ち時間も減るから、お客様に提案してみよう!」と、創造性も発揮します。
そして、プログラムを実際に作っていく作業中も同じです。プログラム言語の特性を活かして効率よく動作するよう工夫もしますし、実際に作りこんでいく中でしかわからない問題点も解決していきます。
教育機関では、どこを使うのかな… ほんとうにわかりませんでした。
ぜひ大学その他詳しい人と連携して欲しい!
ネットで調べてて気になる文章を見つけました。
小学校におけるプログラミング教育を必修化するといっても、コンピュータに関する新しい教科が設けられるわけではありません。算数や理科など既存の教科の中で、プログラミングを取り入れた学習が実施されることになり、何年生の、どの教科で、どんな内容を何時間学習するのか、といった具体的な中身については各学校が判断します。(出典:教育ICT総合サイト)
難しそうだなぁ、と思いました。 算数や理科にプログラミングを取り入れる。具体的中身は各校の判断。 各校の判断って、具体的には職員会議とかで意見出しあうんですかね。 それはそれで白熱した議論が展開されそうだけど、「時間」がかかりそうです。 学校、ただでさえコロナ対応で負担増えてると思うんですよね。
そもそも、授業や教育については詳しいけど、プログラミングについては詳しくない(詳しい人もいるかも☆)学校側が、その2つを組み合わせるよう考えて!と、ある意味丸投げされるのは…どうなんだろう。
なので、プログラミングについて詳しいところと組むことをオススメしたいのです。 例えば大学。 IT系の学科があってゼミがあるなら最適だと思います。 どうやって授業に組み込めば生徒に興味を持ってもらえるか、一緒に考えて貰えばよいと思うのです。 大学4年生なら、それを卒論のテーマにすることもできそうです。 実際の授業にも参加してもらえれば、もっと良いと思います。
あと、可能性でいえば、育休中の元SEママ。リタイアした元SEのシニア(そろそろいるのでは?)。ボランティアで知恵を貸してくれそうなところは、無いわけではないと思うのです。
ちなみに、システム会社ももちろん考えましたが、上記2つと比べて費用額が大きくなりそうだったので控えました。安くあがるなら、システム会社が一番上手に関わってくれる気がするのですが…
長くなってしまいましたが💦 今回はこのへんで。
ちなみに、プログラミング教育必修化に賛成だから、こうやって実現方法について書いているわけではありません。
「そんなの何になるの?」って批判だけ書くのは好きじゃないのと、
「反対だけどやるしかない」という立場の方を応援したいという気持ちがあります。それだけです。
長文、読んでいただいて、ありがとうございました🌸