【012】Today’s Branding Topic

コロナの影響で、業績が下降した業界は多く、化粧品業界もそのひとつだ。
その中で、ターゲットに響くブランド体験を提供することによって、業績を上げた企業の事例
10代をターゲットにしている米国のコスメブランド「e.l.f. BEAUTY」がカラーコスメブランドの中で売り上げを伸ばしている要因は、デジタルを介したユニークなブランド体験を提供したことによるらしい。化粧品は「直接肌につける」という商品特性のため、小売店での購入が多く、ECが難しい業界。その結果、より正確な顧客データを取ることが難所となっていた。「e.l.f. BEAUTY」は直販だけだったが、やはりビジネスが立ち行かなかった末、小売りと直販の2つのチャネルに切り替えたものの、顧客データは取れる仕組みを作った。それは、小売りで購入した際に受け取ったレシートを専用アプリでスキャンすると、ポイントが獲得できるシステム。その顧客データからカスタマージャーニーを使って研究した。その結果、音楽とのコラボ、ゲームライブ配信プラットフォームでのチャンネル開設、ファーストフードチェーンとのコラボなどターゲットに合わせた施策で、日々話題になり続け、ブランド体験を高めることができたらしい。
ちなみに同社の製品は「ヴィーガン」(動物性原材料を使わない)かつ「クルエルティフリー」(動物実験などを行わない)を特徴としていることも、支持される一つだと考えられる。
することがブランド体験を高める戦略につなげることができた。