ねこ原理主義
まず、はじめに、私はねこ原理主義者です。
これは大変過激な思想で、ふだん普通の生活を送っている方には想像もつかないことかもしれないし、ドン引きされるかもしれないですが、この思想は世界各地に明らかに点在しています。
ねこ至上主義といってもいいかもしれません。ねこの幸せのためならどんな争いもいとわないし、あらゆる手を尽くします。なんなら人間より優先させます。
ねこ三光作戦という考え方があります。これは世界を席巻したきわめて危険な思想で「ねこに、与え尽くす、かわいがり尽くす、寝かし尽くす」を三つの光に例えた言葉です。ねこ至上主義を裏打ちする、きわめて危ない考えです。
ざんねんながら、この思想の広がりはすさまじく、すでに世の中のほぼ半分の人間はこの思想に染まっていると考えられています。周囲の人にうっかり「ねこなんて」なんて言わないでください。せめてその人がどんな考え方で暮らしているのか確認できるようになってからにしても遅くはないです。
もしあなたがねこ至上主義ではないのに、うっかり口をすべらせた日には、まあまあ覚悟しておいてください。百戦錬磨の工作員により、どんなに罪が軽くても家は燃やされ、荷物は奪われ、基本的人権はすべて剥奪されます。またその跡地にはねこカフェが建てられ、これまで住処の安定していなかったねこ達があらたに保護されるでしょう。
どっちかというとこれは案内というより警告です。ねこをあがめましょう。地球はねこのために存在します。私財をなげうって野良猫を保護しましょう。貧乏なうちですらもう四匹います。まだまだです。
ちなみに残りの半分の人間は、というと、彼らも非常に残忍で破滅的な思想に染まっています。そんな話はじめて聞いたかもしれませんが、まぎれもない事実です。それは「いぬ原理主義」という危険思想なのですが、この対立・抗争の歴史を語るとまた長くなりますので、今日はここまでにしたいと思います。