風感じ冬初め立ちる犬の鼻 211108
鼻が濡れてて、ニオイを確実に捉えている…保護犬おかづ…
母さんが…「おかづの鼻は気持ちええわ~」とすり寄ってくる。当然おかづもすりすり…すりすりするわけだが…。その後、おかづはトコトコと父さんのところへ行き…すりすりする。
どんな家族かと思うが、当たり前の光景。
Gさんに、鼻のきく犬の…鼻のこと聞いてみた。
「犬の鼻の構造は大きく3つに分かれている。まず、鼻の穴にあたる部分が、人と違い横にも切れ目が入っている」
「これは鼻をひくひく動かすことによって、正面からだけでなく横からも空気を取り込むため」
たしかに…、私は無意識にひくひく動かしてる。
「つぎにまんなかに入ってる縦線の部分。この部分は常に水分を蓄えていて、ニオイ分子を吸着してる」
「3つめは鼻の表面にある細かい溝の部分。その溝に水分を蓄えてニオイ分子を吸着し感度を高めている」
水分たくさん蓄えてるんやな。気持ちええはずやな。
「鼻の中には温度センサーがあり、左右の気化熱の温度差を感じ取ることで風がどちらから吹いているかを把握しとる」
それで、風に乗るにおいに上に向くんやな。
「よりニオイを感じ取りやすくする役割だけでなく、熱を放散して体温調節をする、という役割も果たしている」
「どうや?どの犬も地面のにおい嗅ぎ、鼻を上向けて嗅ぐ。
でも、おかづは特に可愛いよなぁ」
と、Gさんに教えてもらったが…、危うく…Gさんにすりすりされそうになった。
危ない危ない。こういう危険なにおいは…目で知るおかづ…。
風に向く 冬に初め立つ犬の鼻
風感じ 冬に初め知る心の目
歌月…
季語…冬に初め立つ、冬