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さくら  「私の渾身一句」

ラベンダーさんの企画に参加します。
私の渾身一句…


背景…


当時、連絡は手紙の時代。
いや…、電話はもちろんあった。

就職前に口約束で婚約した二人は社会人となり、遠距離始まって1年目の春。
尾道で待ち合わせして桜のきれいな千光寺へ。


途中、小雨が降り始めました。傘を忘れた私は彼女の傘と…。



戻って数日後…、
「傘に桜の花びらがついてきました」と、きれいに花びらのはさまれた手紙が届きました。

「桜の花びらも、きっとあなたと一緒にいたかったのでしょう」…、と。

居りたいと傘にもさくら千光寺


俳号:さいとう歌月
季語:さくら


当時の私は仕事にも慣れ、忙しくも楽しくなり始めた1年目だったのでしょう。
もう、気持ちのずれが始まってたことに気づくことなく…。
まして、桜の花びらを彼女自身のことだとは…。

結婚の約束していましたが、2年目にあっさりふられました。


居りたい(おりたい):::関西弁で一緒に居たい、ここに居たい。


#私の渾身一句

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