【ロック名盤100】#33 Derek and the Dominos - Layla and Other Assorted Love Songs
今回紹介するのは、デレク・アンド・ザ・ドミノスが1970年11月にリリースした2枚組アルバム「Layla and Other Assorted Love Songs」(邦題は「いとしのレイラ」)だ。エリック・クラプトンのキャリア通しての最高傑作とされている。クラプトン率いるデレクに加えてデュアン・オールマンも全面的に参加し、本作はクラプトンとデュアン・オールマンのツインギターが最大の魅力とされている。
例によってクラプトンもクリーム時代のサイケ要素はなくなり、自らのルーツであるブルースを中心に据えた作品となっている。デレクの他のメンバーも素晴らしいパフォーマンスを提供しているが、やっぱり最大の魅力はクラプトンのブルージーなギターと、それに華を添えるオールマンのスライドギターに違いない。ルーツに忠実で優しくも、時折泥臭くハードな一面も覗かせるのがいい。休日の鑑賞が特におすすめなアルバムだ。
1 I Looked Away
2 Bell Bottom Blues
3 Keep on Growing
4 Nobody Knows You When You’re Down
and Out
5 I Am Yours
6 Anyday
7 Key to the Highway
8 Tell the Truth
9 Why Does Love Got to Be So Sad?
10 Have You Ever Loved a Woman
11 Little Wing
12 It’s Too Late
13 Layla
14 Thorn Tree in the Garden
表題曲「レイラ」はその余りにも有名なギターリフから、ロックを代表する曲として知られている。友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドに対する叶わない愛を野太い声とギターで7分超歌い上げる。ロックリスナーなら、パティ・ボイドにまつわる話も面白いので色々調べてみるといい。前半と後半で全く曲調が異なるのもまさに大作といった佇まいだ。
他にも「アイ・ルックト・アウェイ」「ベル・ボトム・ブルース」あたりは名曲だし、ジミヘンのカバー「リトル・ウイング」も素晴らしい。こっちのバージョンも全然好きだ。僕が1番好きなのは、悩むけど「エニイウェイ」かな。
「ギター名盤」を代表するアルバムだと思う。ブルースに根差したルーツロックを聴きたいというならこのアルバムを聴くべきだ。このシリーズも#33ということで、3分の1が終了。次回はとうとう世界最高のハードロックバンド、レッド・ツェッペリンを紹介できるかも。
↓「レイラ」
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