ザンリーグ〜誰も教えてくれないオーラス親続行の基準〜
”4/30までに記事を書くことで8ヶ月連続更新になります”
という通知が来たので、筆をとっています。
ザンリーグの正しい順位点
麻雀のいかなるどんなルールでも、結局のところ、「順位点なんぼ?」というところが押し引きの根幹に関わってくるので、勝ちにこだわるうえでは絶対に把握していないといけません。
では問題です。
Q. ザンルールの順位点を教えてください。
・・・
・・・
・・・
A. 50000点持ち50000点返し、オカナシの0-30です!
以上のように答えてしまった方には大変恐縮なのですが、この記事をしっかり読んで考えを改めていただきたい。
実は、これは間違いです。例を取り上げます。
①
1位・・・68000点
2位・・・45000点
3位・・・37000点
このような点数で終わった場合、
2着は4万点台で▲2枚
3着は3万点台で▲10枚
つまりトップのもらいは+12枚ということになります。では
②
1位・・・68000点
2位・・・42000点
3位・・・40000点
このような点数で終わった場合、
2着は4万点台で▲2枚
3着も4万点台で▲8枚
つまりトップのもらいは+10枚ということになります。
どちらもトップは68000点で終わっているのに、収支にズレが生じています。
では、なぜこのようなことが起きるのかを解説させていただきます。
①のケースでは、
1位・・・68000点
2位・・・45000点
3位・・・37000点
でした。しかし、見るべき点は一万点台の位だけですよね。
つまり、この千点台の点数は、カットされていると置き換えることができます。
カットされた点数はどこに行くのか、そう、トップに入るんです。
つまり、①は
1位・・・80000点(+12000点)
2位・・・40000点(▲5000点)
3位・・・30000点(▲7000点)
ということになるわけです。
②は、
1位・・・68000点
2位・・・42000点
3位・・・40000点
でしたから
1位・・・70000点(+2000点)
2位・・・40000点(▲2000点)
3位・・・40000点(+0点)
とこのようになるわけです。
同じ素点でも、2着と3着の千点台の点数は全てトップに入ります。
これが、このゲームでいうところの「オカ」に該当するところです。
決してバカにできる点数ではないんです。だってチップ1枚って5000点の価値があるんですよ?
つまり、超理想的なのは、
1位・・・82000点(+18000点)=100000点
2位・・・39000点(▲9000点)=30000点
3位・・・29000点(+9000点)=20000点
これです!!!!オカはMAXで18000点、でも
1位・・・80000点(+0点)=80000点
2位・・・40000点(+0点)=40000点
3位・・・30000点(+0点)=30000点
本当に一番悲しいとオカがないケースもあります。
つまり結論、ザンルールの順位点とは
「50000点持ち、50000点と万点単位返しの0-30」
これが正しい順位点の考え方になります。
続行のリスクとリターン
基本的には麻雀の性質上、親が超有利ゲーです。
できることなら続行して加点加点といきたいところですが、
当然リスクも伴うので、リスクを最小限にしたいという気持ちはあります。
例えば、続行した結果トップを捲られるということになれば、やらなければよかったとなりますよね。
現状の終局点数が何かしらの条件に大きく影響しない限り、基本的に捲られる点数圏内であればアガリやめをするべきです。
具体的には、子の倍満一本場ツモ条件を返される29000点差や、ラフに倍満一本場を放銃できる34000点差が一つの基準となります。
イーブンな状況ならば、大前提に34000点差、最低でも29000点差をクリアしてから、続行するかどうかを考えることにします。
そのうえで、先程の話が重要になってきます。
オカがいくらもらえるのかを判断基準に含むべきだと思うのです。
例えば
1位・・・82000点
2位・・・39000点
3位・・・29000点
この点数の場合、43000点差はあるので倍満からは遠く離れた圏内と言えますが、続行したところで大した加点が見込めません。
自分が満貫をツモっても0点の収入(オカが減るだけ)ですし、他家のアガリは確実に2枚の損失を伴ううえ、跳満以上のアガリは、和了者が4枚回復するため、非常にリスクが大きい続行と言えます。
また、相方の子はツモられても0点の支払いなので、素点を一人払いするのと変わりません。
逆に、
1位・・・88000点
2位・・・41000点
3位・・・21000点
この点数の場合、続行して子の和了が起きた場合に、満貫未満の場合、ゼロリスクどころかツモられが生じた場合、もう一人の子の端数が削れるため、プラスで終わる可能性すらあります。この点数の場合ならもちろん続行しやすいほか、
1位・・・77000点
2位・・・52000点
3位・・・21000点
こんな点数ならば、2着の跳満放銃倍満ツモられのみ切腹する覚悟で、ワン続行にかけるというのもさほど悪くない選択のように思います。状況次第では続行も全然アリですね。普通は悔しいけど止めた方がいいですけどね(笑)。
トビ寸太郎がいる場合
トビに対する順位点を誤ってはいけません。
飛ぶと18枚とトビ賞(トビ賞っていう名前つけたの誰?どう考えてもトビ罰符だろどこが賞やねん!)の2枚を払うので、20枚というイメージが強いと思いますが、
便宜上、素点がマイナス6万点と順位点が3万点の9万点だから18枚なのであり、トビというのは、0点ではなく▲10000点で終了している状態を指してはいます。
これもさらに置き換えれば、いうてもトビはどこまでいってもトビで箱下のそれより上の計算はありませんから、この素点だけはトップに入るため、0-40になったとも捉えられますね。
つまり、トビ寸太郎がいる場合は、少し続行のハードルを下げてもいいかもしれません。
具体的には、
1位・・・84000点
2位・・・62000点
3位・・・4000点
これは1位を捲られるリスクが高いので余裕ないかなぁといったところですが、
1位・・・88000点
2位・・・57000点
3位・・・5000点
オカが12000点ですが倍満圏外につき、気合の続行といきたいですね。
現状+16枚のトップで、自身がアガれない場合に2枚以上を失うリスクが50%くらいありますが、自身がアガる30%弱のほとんどの手で4枚以上を取れるので、ある程度オッズが合います。
自力飛ばしにだいぶ価値がつく盤面ですので、ギリギリ続行でいいかなと思います。
結論
つまり、
続行するかどうかを考えるときは、ある程度29000-34000点差くらいが離れていることを前提に、必ず子方二人の千点台の素点に着目し、オカが少なければ少ないほど続行有利です。14000点以上(5-9,6-8,7-7)クラスは自身が捲られない点を持っていてもリスクが大きいため、止め有利だと思います。
ただし、トビ寸太郎が絡む場合は、少し条件を緩く見積もっても良さそうです。
続行するかどうかを、オーラスにアガってから決めるんじゃ遅いんです。
続行判断は卓に着く前から正解が決まっている分野なので、事前に準備をして臨めるよう、皆さんもオリジナルを作ってみてはどうでしょう?
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
色々書きましたが、
9000点9000点の18000点を拾って気持ち良くなりたい!!!!
これが今日一番伝えたいことでございます。
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