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めったに動かない唇、ポン発声をするとき
口の形が「ポ」
一巡目ツモ番が来る前に発声してますね。珍しいこともあるものです。
ザンリーグ関東A1、2024後期8/30回戦
ごましおさんvs桐生颯さんvsキジョンネルソン
行きます!
鳴きの基準をどこに定めるか
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白を一鳴きです。子番なので、判断基準は「打点」ではありません。
ターツが不足しているため、すぐに1シャンテンになるでしょうし、5pや7sという、まぁ序盤だと出づらい牌ではありますがポンして手を進める要素があることで、総じて「先制を取れそうかどうか」だけの違いです。
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1シャンテンです。7sを切るのが一般的だと思いませんでしたか?
一般的には7sを切るのがいいとされている牌姿ですが、ここでは7pを切りました。一つは、9sと5pのシャンポンよりカン8sの方が良さそうに見えることです。
対面の河にある序盤の9sは、1枚減による9sシャンポンの価値を落とし、8sの所持率を下げる情報であるため、カン8sの価値をあげるには十分な要素となっています。
6pを持ってきたらめちゃくちゃ痛いんですけど、最も可能性の高い2-5-8sから埋まった時に喜べる方(待ちとして強い方)にしたということです。
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場況厨の血が騒ぐ8s入り目、僥倖
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起きた結果は100%運です。これは一つの成功例に過ぎません。
べ、べつに、「もう1枚華を抜くまで撃たないでよ」なんて思っていません。。
親リー権を残したい
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では次の局のこの北はどうするかというと鳴きません。
ゴツゴツしちゃってますんで、鳴く鳴かぬ関係なしに、どちらにしても必要な急所を埋めてから話を考えたいということと、
「親は押し返す」「親リーはいやだ」
という親に対する不憫なイメージは持ったまま進行してもらいたいので、親リー権を簡単に放棄するわけにはいかないからというこのふたつです。
親は、ポンテンっぽく見えるくらいの鳴きでないと、相手へのプレッシャーにはなりづらいです。この北をポンしても、こちらの切る牌が外側の牌で弱すぎて、相手目線ではまだバラバラの可能性あるでしょ?って思いますよね。実際その通りですし。
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華も3枚になってようやく鳴いてもいいかなと思うくらいの手になってますね。先ほど同様、他にポンテンが取れるようになる、というのが大きいです。
自分だけが華3枚を抜いている瞬間というのは相手にとって大きなプレッシャーになります。いつ最後の華が誰のところにめくれるかわからないというのは非常に大きな恐怖になりますからね。
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ごましおさんのリーチを受けましたが、仕掛けをしている桐生さんが即1pの対子落としを見せてきました。それを受けてこの牌姿です。
このときの桐生さんの手牌読みですが、テンパイしている可能性を非常に高く見積もって疑っていました。
これから親が押し返して来るかもしれないという状況で、子の華なしリーチに対し一瞬で現物連打をする手牌などそうありません。
ただ、1pが偶然二度関連牌な形(待ち変え+スライド)もあれば、強くっつきに受け直す今回のようなケースもあるでしょう。
この次の3s押しでテンパイ確信に変わるのですが、今の時点でも違和感を感じ丁寧に対応した方が良さそうです。
くだらない放銃にならないよう、一旦1pの現物を切ってなかば諦めの体勢にとり、七対子でテンパイした時だけ考えることにします。
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桐生さんがお見事なのはもちろんですが、ごましおさん随分と展開きついですね。
雀頭がないので鳴かない
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中は雀頭候補です。鳴くわけがありません。
中しか対子ではない手牌で鳴きやすい手って、雀頭を作りやすい5666みたいな暗刻くっつきくらいですかね。
門前なら数字に数字をくっつけるだけでいいのに、鳴いたら雀頭の的あてをしないといけないので、鳴いた変化の方が難しくなると思うのですが。。。
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2枚目の中ももちろんスルーです。ぜんぜん4シュンツ中雀頭の和了形、イメージできますよ。
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中が2枚切れているので当然ソウズはリャンカンの受け入れにするのですが、なぜ空切りなのかというお話で、
どちらも2sが宣言牌になる場合に、
・4sツモ切り2s手出し
・4s手出し2s手出し
では、同じターツ落としを見せる上でも若干意味が違います。
空切りする場合、4sも2sも手出しとなり純粋なターツ落としに見せられます。
ところが、4sツモ切り、2s手出しの場合は、4sは河にあろうが無かろうがその手牌には関係のないことになるんです。
つまり、4sがツモ切りだと、4sが河に置かれなくてもその手牌は2sが最終手出し(手牌の関連牌である可能性のあるリーチ)になるのです。
この切り順レンジ全体で考えると当然どちらも待ちとして最終形でカン5sが出てくる可能性は減るのはそりゃそうなのですが
純粋なターツ落としに見せることができる方が僅かに得をするという判断です。
2-4だと恩恵を受けづらいですが、例えば1234と持っているときに2を持ってきた時は、1を切るつもりがあるなら空切りにしておくほうが、後から1を切ると1が関連っぽく見えるのに対し、どちらも手出しであればペンチャンを払ったんだなと思わせることができるので、こちらの方が恩恵は強めです。
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以上、大体誰も見てねぇよの微差の話でした。
牌効率遵守義務
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ちゅうれん!ちゅうれん!
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にはならないようです。たまには牌効率遵守義務を帯びてみますか。
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たまには暗刻部分を作ってのテンパイも悪くない!
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誰でもこうなりますね、今回は、さすがに。
親は打点!親は打点!親は打点!
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最低倍満に仕上げたいキラキラ配牌!
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ホンイツは目指さず、字牌整理からピンズの声も聞く体勢でしたが、赤5pが重なってしまいました。
せっかくソウズと仲良くしようと思っていたのに。。。
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タンヤオまでつかないのはしんどいですね。
ボクの中では、5sは1枚余っていてくっつきの形に見えています。
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七対子ドラ6の親倍満のテンパイ!倍満だからさすがに!!!!
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三倍満目指すか!!!!
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即テンパイすると5pを2枚連続で並べて河が目立っちゃうんですけどね。
5pを並べてしまうリーチを打つのは情報過多な割にツモ専にかける〜みたいになってしまってちょっと勿体無いですね。
ダマ三倍満ぜんぜん良しの構えで、しばらく潜みます。
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5pを並べたら桐生さんが「は、だる」みたいな顔してきました。
ボクは前回の対局でドラの發の対子落としをされた時、同じこと思ってましたよ!?
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桐生さんからリーチを受けました。白ぽっちの行方が不透明ですが、良形になったり大車輪に手替わりする可能性もあるのでしっかりダマ継続です。
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ごましおさんマジでかわいそう。。。
華の枚数で判断する
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倍満の横移動で地味にきつめな9000点差(風順ポジション×)となり迎えたオーラスです。
この点数状況の時に気をつけたいのは、親のごましおさんとの距離です。
ごましおさんは二人から最大で60000点ずつの素点を自由に回収でき、その差は39000点、トップと48000点差なので、1回の親倍満までは耐えるのですが、親満貫だろうと親跳満だろうと、1回の和了ですぐそこまで近づくことはわかっていますので、最大でこの局+もう1局しかないことを自覚します。
この局をごましおさんに対して諦めるのであれば、次局に何が何でもアガらなくてはなりません。
そうなると、いかにこの局にアガリ目とまくり目を備えたテンパイをして押すことがえらいか分かりますね。
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待っていても誰も助けてくれません。
幸いにも華が全部山にいるため、順当にいけば満貫にはなってくれそうな手です。ごましおさんからの満貫は足りていないのですが、桐生さんからリーチ料の供託があるかもしれませんし、自力で華3枚持ってきて跳満になるかもしれませんから、ここは見切り発車です。
華が全部山にいることがめちゃくちゃえらいです!
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とは言ってもさ〜すがに親リーを受けて苦しいです。しかしそれでも諦めません。
南は、發をポンする際に、何かあったら助けてくれると約束した保険証です。5s現物を抜いてしまうと回復は見込めないので、南を落としつつ情報を待って、押す牌を厳選していきます。
南を切らずとも、この手牌はいずれ南になる可能性が高い手です。その頃には華が抜かれているかもしれません。今のうちに許してもらうのがいいと思います。
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形になってきたので、ここから頑張りますよ。
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ドラ9sはだいぶきついっすwwww
3s、9s、8p、全部通ることあるのかなこれ(今回は通る)
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上家からしれっと7sが出てきました。
オリている人からは出るわけがない牌です。解説でも触れているように、ドラが9sで、親リーからペン7sが普通に出てくる盤面なので、この押しは筋とはいえ、わしからはだいぶきつく見ています。
でも、テンパイっぽい感じしなかったんですよね。
7sって麻雀を勉強したことがある方ならいかに当たるかよくわかる牌なので、めくりあいとして見合ってないテンパイからは切ることのない牌になります。
すると好形なのかということですが、この牌しか押さず次の牌が安全度の高い牌であるならば先に7sになるまさに今回のような代表例の手牌、これを想像していました。
例えばこれが普通の役ありリャンメンテンパイであれば、さほど着手をもじもじすることもないように思いますし、愚形残りなら押さなさそうですし。。。
これ1シャンテンでやってるかも、って感じたんですよね。
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じゃあその強い押しを受けて、3s切っちゃお!ってなりました(?)
あまりに現物のように静かに切るので、解説の目も欺けたっぽいですね(笑)
リャンメンにしかほとんど当たり得ず、3s単体のお場況はよろしいので、ツモられるケースもありますよと。
そして自分は華を従えたため、9s雀頭なら跳満になります。
4-7sも待ちとして優秀ですよと。
桐生さんに存在感をアピール(トップ狙ってますよ?)する3BETでプレッシャーをかけて、次なる選択を見させてもらいます!
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ぜんぜん関係ないみたい。。。w
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テレレ、テレレ
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負けました。
クッソーwwwwww!!!!!!!!!!!!!!!
鳴くのって、本当に難しいんですよ。門前って役作りもいらないし数字かき集めるだけですし、オリるのも大体苦労しないので楽なんですよね。
鳴きの判断基準をどこに定めるか、
・子番は先制テンパイが前提、なのでほぼポンテンかポンテンに準ずる程度
・親番は親リーを放棄しても補えるプレッシャーがあるかどうか、つまり打点
だいたいこの二つが大きな判断基準となっています。
ただ、「早くなってない鳴き」こいつだけはいつもダメです。