第1回マツオカ杯〜みのり台さっそく!〜
みなさまおひさしぶりです。
みのり台さっそく!の店主、キジョンネルソンでございます。
今回は、第1回マツオカ杯の関東予選に出場してきましたので、その自戦記を綴ってまいります。
全てを解説すると大変な量になってしまいますので、まずは1回戦におけるマジョリティから外れている選択に特化して振り返っていきたいと思います。
〜1回戦東一局〜
西家でドラ3、1m9m中をリリースして数字と交換する作業からよろしくお願いいたします。
いつでも8s切りです。3sを切るときの条件は
⑴ 待ち受け皿(今回だとカン3p)が残っても納得のリーチが打てる
⑵ 保険証(今回だと3s)の有効期限(優秀な変化枚数)が迫っている
この二つを満たすときだけです。
とは言っても1sは優秀な変化と言いづらいです。3sがドラなので、同じ愚形でも打点面だとカン2sが勝りますが、表示牌に2sが1枚ある枚数差と、対面の2p切りによる3pの所持率減による微プラス要素を合算して、ややカン3p残しに軍配が上がった格好です。
なのでここから打1sとしました。ソウズの下がまるで見えていないことでプラス要素が見当たりませんからそれはマイナス要素と言えるでしょう。
以降手なりで進めて上記の巡目と手牌になりました。14巡目ですが、まだ誰も本気のダマテンが入っているようには感じていませんでした。ここから次巡に全員がテンパイします。
まず親のエスラッシュさんに七対子のテンパイが入ります。
この巡目に2sが自然に手出しされるのにまだノーテンのケースは、5sを引いて2sを切ったくらいなものですが、今回お二人の河が強すぎて字牌持ちが1m持ちのケース以外でほぼ完全に否定されています。
つまりそれは、ソウズとピンズで5ブロック作らないといけないというお話になりますので、メンツ手の場合、基本的には複合形の存在が避けられなくなります。
さらにさらにそうするとどうなるかと言いますと、単純なスライドなケースももちろん0ではないのですが可能性は低いですよね。
だいぶテンパイにも見える2s切りになります。ダマにできる理由のある牌を押すときは慎重にならなくてはいけません。
そこに新検見ザビさんがポンテン打7sです。もうこれはタンヤオのテンパイほぼ間違いなしと言っていいでしょう。
上記を踏まえて。。。こちらもやっとテンパイで待ち選択です。
シャンポンは9sが2枚切れと西が1枚切れですが西は他の二人が止めづらい牌です。
ペンチャンの7sは直前に通ったのですが、役なしとなってしまうためダマで拾える待ちではありません。
シャンポンダマに構えて西の居場所勝負とします。
しかし、この手出しを見落とすわけにはいきません。先程の2s切りとは違い、直前にポンテン濃厚な仕掛けが入っているのですから、逆にテンパイじゃない手牌を想像する方が難しいというレベルです。
さらに、このケースはフリテンを除き、役ありである可能性がめちゃくちゃ高くなります。役がなければリーチしないといけないので。。。
これがわかると・・・
地上で最もダマにしやすい直前に通ったこの7sの危険度は相当高いということです。回りやすいこともあり、すんなりやめられました。
7sが重なったのでゲームに復帰できます。
なんとか西を掴ませ12000点。。。加点がこんなに大変なのでは、今後は骨の折れる作業になりそうですね。。。
〜1回戦東二局〜
九種類あります。2pから切り出してホンイツとの天秤にする手もありますが、マツオカ杯には小車輪が採用されていませんし、2p切りのあとはすぐにソウズを切ることになってしまうため、国士に決め打ってピンズを最後に切る方がマシかなという判断です。
国士の迷彩がしたいわけではなく、純粋に危険度で1s切りです。2sや2pは親のスジになっていて、1sはめちゃくちゃ危ないリャンメンの1つです。雀頭を選ぶ権利を残すためにもここはグッと先切りしちゃいます。
リーチが入った一発目です。こうなればもちろん南を切ることができます。いいですね。すると・・・・・
なんと、、、テンパイ!!!!!!もちろん2s切りとなるのですが、、、
厳しい厳しい二択を迫られました。
通っていない1-4sの1sか、シャンポンにめちゃくちゃ当たる9pか、、、
実は、雀頭の変化をずっと考えていたので、当然9pを持ってきたときにどうするか考えていました。それでも悔しくてそうならないことを祈っていました。縦にしか当たらない9pをとめるというのは本格的にありな話ではあるのです。しかし1sは横に当たり得るのが気になります。。。
1sが当たる形は1-4sのみです。純粋単騎は北の方が優秀、1222や1333もありません。1枚切れなのでシャンポンもありません。
5s切りを挟んでいることから23444+XXのシャンポン複合形はなさそうで、2sがワンチャンスなため12233もありません。
マジのマジで純粋な23s持ちにしか当たりません。
じゃあ8枚ある1-4s全体の内訳はどうしたんだよ!!!!
上家が4sを1枚も持っていないことってどれくらいありますか?今回は特殊なケースなので、4sを持っていれば当たらないことがわかっているんですよ。。。
本当に1-4sを1枚も持っていない1-4sにしか当たらない1sと、シャンポンに十分当たりうる9p。。。
体感で1sの方が通しやすいということはもちろんわかっているつもりですが、現場の観衆も多く放送対局による甘え(1sで放銃したときのうまぶりデジタルタトゥー)が出てしまいました。
実際問題、肝心の白待ちの感触は最低だったんですよね。。。
9pで放銃です。
本当に悔しかったです。。。
〜1回戦南一局一本場〜
南家から1m1mの対子落としリーチを受けてこの手牌です。
この盤面では北を切りますが、こういうリーチに対する対策として単騎に当たる形はほぼノーケアで進めていきます。
1sも4pも通っていないという大前提がありますので、普通はしっかり4pを押しそうなものです。しかし、私は1s切りとしました。以下にいいわけを書きます!!!
まず、9pが2切れ1もちの3枚見えであることを過大にマイナス評価していました。なので、この後この好形率の高いリーチ相手にめくりあう上で失礼のないように4p周りで1メンツを欲すること、9pが二人に早いため、7pと8pはコーツにできそうな感触があり、また2-5-8s受けで使えばいいことの3点からの着手となりました。
これは今振り返っても1sを切りますが、問題となる局面はこの後・・・
いいだろう。。。4p押しで7p8pを縦に捌いて2-5-8sでいくぜ!!6-9pは持ってくるなよ。。。。
ソウズを押すならテンパイしてから押したいな・・・・
現物の6sを切ってもその後のソウズツモに耐えられなくなるな・・・
とにかく今は掴んだソウズを利用して押し返すことを考えよう・・・
という思想で6s切りがテンパイとなることを完全に失念して9p切りとしてしまいました。
テンパイならさすがにとる一手だったと思うのですが、9p3枚切れをかなり嫌がって思考ロックしていた結果、失念を招いてしまいました。
アガリ逃しが一瞬の出来事すぎて背筋が凍りました。しかしここから立て直さなければいけません。6pは切れないのでどのように迂回するか。。。
再びテンパイとなりますが、待ちが最初の6-9pより悪いものになっています。1mトイツ落としを信用して3s切りテンパイ外しとしています。2-5-8s待ちになるなら再勝負の構えですね。先程のミスに気を取られないよう冷静になることでいっぱいいっぱいでした。
開けられた手牌は2-5sでした。国士の件といい今回といい、胃が痛くなるような展開。。。
自分で見直していても胃が痛くなるようなものです。。。
この後はほとんどマジョリティ通りでしたね。特別なことは何も起きなかったです。
2回戦に向けてトイレに行って、実況の二人にこの局の件を謝罪し、気を取り直して次戦がんばります。
今回はここまでですみません。