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「漢字は読めなきゃ恥ずかしい」のか?
見出し画像で、言いたいことの9割は言ってしまった。
もちろん、漢字が読めるに越したことはない。
しかし、読めないからといって文章の意味がとれずに困ることは、案外少ないのではないかと思う。
「中耳炎」を、「ちゅうじえん」と正しく読もうが、「なかみみえん」と間違って読もうが、この3文字の文字列から得られる情報量は大して変わらない。
いずれにせよ「耳の中のほうで炎症が起きるんだな」程度のものだろう。
それは、漢字が表意文字だからだ。
読み方が多少あやふやでも、字面を見れば言わんとしていることが分かる。
漢字を構成するパーツの集合を見れば、なんとなくその字の持つ意味が推測できる。「にくづき」があったら「人体関連かな?」とかさ。
まず、漢字にはそういった特色があるといえる。
そして、漢字の読みが分からなかったとしても、その読みや意味を調べる手段はいくらでもある。
Webメディア上の文章だったら、該当箇所を直接コピペして調べれば良い。
紙の上に書かれた文章だったとしても、「金に族」などと入力して調べれば「鏃」の字くらい出てくる。
「天蚕蛾」みたいに、難読だけど使われている漢字は簡単なら、調べるのはもっと容易だ。
正直、小中学生レベルの漢字をなんとなく把握してさえいれば、文意をとるのも単語を調べるのも、大抵のことは何とかなる。
「読めなきゃ恥ずかしい漢字」なんて「文意を理解する」という本来の目的からすれば、エクストラステージみたいなものだ。
私、アレ嫌いなんだよね。
「恥ずかしい」という言葉で人のコンプレックスを煽るやり方が下品だと思う。
ってか「漢字の読み」とかいう些細なことでしかマウントとれないんか??
あんなもん、気にしなくていいよ。
場末の一字書きとして、私は、「漢字が苦手」と思っている人にも様々な文章に挑んでほしいと思っている。
漢字の読みが分からなくても、単語の意味が分からなくても、そんなもん後からついてくるから、面白そうな文章には果敢に挑戦してほしいと思う。
そして、そんな人たちを嗤う「こんな漢字も読めないのw」みたいな輩は全員まとめて滅んじまえ、とも思っている。
まあ、気楽にいこうぜ。