9.11
アメリカ同時多発テロから19年が経った。私は当時まだ幼かったため、ビルに旅客機が突っ込んでいく映像しか記憶にない。むしろその映像や、アナウンサーの方(恐らくNHKだったと思う)の動揺した声は鮮明に覚えている。
だが、私にとって2001年9月11日は、同時多発テロの日と言うよりも父が断煙した日である。それまでマイセンの一番濃い青(10mg?)の箱を、これでもかと言うくらいぷかぷか消費していた人が、母がニコレットを買い与えても「不味い」と言って全く噛まなかった人が、この日を境に自分の意志でぱたりと止めた。
後年、父に何故止めることが出来たのか聞いてみたことがある。どうやら私の発育に影響してしまうのではないかと思った、らしい。定かではない。何故なら父は大の変わり者だからだ。父の思考には大抵ついていけない。しかし、親バカ(?)な一面を垣間見ることが出来た気がして、あたたかい気持ちになった。
お父さん、断煙19周年おめでとう。
※同時多発テロのことを軽視しているわけではないこと、ご理解下さい。あのような事件が二度と繰り返されないことを、切に祈っております。