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グロムス腫瘍という地味に痛い指の腫瘍とサヨナラした話③

手術当日

家について痺れが取れてくると同時に、指先に痛みが襲ってきました。それもそうです。爪をはがされて、肉をえぐられているのですから(こうして書くとよりリアルできついですね)。今までに経験したことのないような、とにかく熱を持っていてじんじんとするような痛みでした。痛みもそうですが、初日は術後の興奮でなかなか寝付くことができませんでした。そして痛みに備え、処方された痛み止めを飲み続けていました。

診察一回目

術後から次の診察までの4日間の間、先生は水が入らないようにガーゼを巻いた包帯の上から防水テープをしっかりとはってくだったので、ちょっと濡れても問題はありませんでした。ただ、まだ寒さが続いていた中で、手袋に指を通すことができなかったのは結構つらかったです。また、薬指が固定されているため、小指を曲げることができず、少しだけ筋肉痛になっていました。

術後一回目の診察で初めて術部と対面しました。手術を担当舌先生とは別の、男性の先生が私の診察をしてくれました。簡単にイラストで説明します。

つめ

黄色は爪、薄いピンクのところは爪をはがしたところ、濃いピンクのところは腫瘍を摘出したところです。中には人口の皮膚が埋め込まれており、3本の糸で結ばれていました。おもっていたよりもグロくはありませんでしたが、先生が「おお~キレイだね~」といったので思わずまたにやけてしまいました。また二週間後に来てくださいといわれ、その後はずっと自分で軟膏を塗り、ガーゼを変え、包帯を巻き、という生活を送っていました。しばらくは痛みも続いていたのですが、だんだんと自発的な痛みは引いていきました。それでもうっかりどこかにぶつけたりすると激痛が走っていたので気を付けるようにはしていました。

抜糸とその後

そして先日の2月17日、抜糸をしてきました。抜糸は麻酔なしでおこなわれたのですが、これが術後すぐの痛みとおなじくらい番痛かったです。イラストでいう左下の糸が肉の中に食い込んでしまっていたため、少し爪を切る必要があり、麻酔なしでパチっ、パチっと爪を切る(正確に言うと爪をはがす)音が聞こえて、痛すぎて半分泣いていました。

3月1日現在、傷は完全に治り、爪が生えてくるのを待っている状態です。元通りになるまで半年くらいはかかる予定だそうです。

術後不便だったこと

術後不便だったことがいくつかあるので紹介します。

・術部の指全体を固定するので、他の指もつられて使いにくくなる

私の場合ものを握るときに結構てこずりました。しばらくは右手をメインで使っていました。入浴時がいちばん不便だったかもしれません。

・細かい作業がしにくい

包帯で巻かれていたので指先も太くなっており、タイポが多発しました。仕事の都合上タイピングがとても重要だったのできつかったです。途中から包帯も絆創膏も外して仕事をしていましたが、患部を職場の人に見せることになってしまってちょっと申し訳なかったです。

もしグロムス腫瘍があり、これから手術をするかもしれないという方は手術のタイミングをちょっと考えたほうがいいかもしれません。また、職場にはこういう手術を受けるため、業務に支障が出るかもしれないということを前もって伝えておくべきです。

まとめ

3回にわたりグロムス腫瘍についてお話ししました。指先につんざくような痛みが突発的に起こるようなことがあれば、一度形成・整形外科で診断してもらったほうがいいかもしれません。私のように整形外科の先生でも正しい診断ができない可能性もあるので、手の外科と呼ばれる専門の先生に診察をしてもらうのがいいと思います。いつかどこかで誰かの参考になれば幸いです。

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