グロムス腫瘍という地味に痛い指の腫瘍とサヨナラした話①
痛みの始まり
4~5年前から左手の薬指に「ズキン、ズキン」という重い痛みが走るように。特に指先が痛いのですが、みたところ特に異常はなく、神経痛なのかもしれないと思い込んでいました。ただ、ずっと痛いというわけではなく、突発的に2~3分間ほど痛みが続くような感じで、特に寒いときだけ痛むということもあったので、しばらく放置していました。
その2年後、夜中にあまりの痛さに眠れなかったこともあり、近所の整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらいました。しかし、診断は異常なし。痛み止めだけの処方で終了。痛み止めを飲もうにも、突発的な痛みのため飲んだところで大した効果もなく、ひたすら耐えていました。
日本に帰ってきて、ふと自分の指を見ると、薬指の爪には、明らかに紫色の何かができてきて、そこを押すと激痛が走るのです。これは、大学生のうちに何とかしようと思い、もう一度病院へ行く決意をしました。
2年ぶりに病院へ
2年前の出来事を理由に整形外科への不信感があったので、近所でも評判のいい皮膚科にかかりました。受付で症状を伝えると、「先生に確認しますね」と、待合室ではなく別室に通され、混みあっていた順番をすっ飛ばして先生が登場。私の指を見て、「うちでは見れないです。もしかしたらMRIやCTが必要かも知れないので、大きい病院に行ってください。」と、比較的大きな病院の形成外科を紹介されました。形成外科は予約制だったため電話をかけると、運よく次の日の30日(土)が開いているとのことだったので、予約を取りました。
ついに原因が発覚
翌日予約をした形成外科へ行きました。また結局何もわからないまま終わったらどうしようとドキドキしていたところを呼ばれ診察室へ入り、先生へ指を差し出すと、先生は私の指を一目見るなり、
「あ~いやなところにできましたね~。これは爪の中に腫瘍があります。手術でしか治りません。爪をはがして、腫瘍をとって、とったところは空洞になっているので人口の皮膚を詰めて、もう一度とった爪で蓋をして、縫います。麻酔はとっても痛いんですけど、手術自体は30分くらいで終わる簡単なもので、手術中は痛くないですよ。...やりますか?」
先生の説明を聞いている間、私はもう何が何だかわからず、マスクの下でずっとにやけていました(※わたしは動揺しすぎると笑ってしまう癖があります)。なぜならてっきりCTやMRIをとって、検査してから診断されると思っていたので。
腫瘍?手術?爪をはがす?麻酔!?!?
先生のお話を聞きながら「おお...」などよくわからない声を発しながらうなずいていると、「あ、月曜日空いてますよ?手術しますか?」と先生が。
月曜日って明後日ですか!?というかそんなすぐに手術の予約ってとれるんですか!?いろいろ突っ込みたくなりましたが、ぐっとこらえ、一日猶予をもらって火曜日の午後に手術をしてもらうことに。
ということで、手術編に続きます。
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