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【詩】 新鮮な午後を迎える


想像上の
野菜が届いた
三丁目の
所在が不安定な
古書店の店主から
想像上の野菜は
水菜に似て
みずみずしい緑で
わたしは
想像上の家族と
鍋をつつくつもりでいたのだ

姉も兄も確かに
わたしを可愛がってくれた
これから
父と母を想像する
新鮮な午後を迎える

果たして
うまく話せるだろうか





「さあ、どうぞどうぞ」🐦
青い鳥書店

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重吉陽一郎の詩のマガジン。新作は随時追加予定です。過去から現在までの作品をたっぷりとお楽しみください(*´꒳`*)

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