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アメリカ・ドライブ 03 道路の種類と番号について
今回は、アメリカをドライブする上で知っておきたい道路の種類について記します。道路には、さまざまな呼称や番号があり、混乱するかもしれませんが、実はアメリカの道路はとてもシンプルです。しかもこの道路の法則は全米で適用されているので、東海岸のニューヨークでも西海岸のサンフランシスコでも基本的にルールは同じです。この辺りを詳しく解説してみようと思います。
道路の種類
アメリカの道路網は国内に張り巡らされています。車での走行が可能で、基本的にアメリカに住む人々は、この道路を使って生活しています。
その中で道路は大きく以下の3種類に分けられます。
・一般道
街中を走る道。全ての道に名前がついています。大きな道はAvenue、小さな道はStreetなど道の大きさにより名称が異なります。信号もありますし、歩行者も利用します。特に道路の基準が設けられているわけではないですが、各自治体が整備し管理しています。主要道は、2車線や3車線、住宅地は1車線とさまざまなタイプがありますが、基本的に信号があり、道路の周辺には商業施設や住宅地が広がっています。山林や海岸沿いなどは1本道が続きますが、人や自転車も行き交うので、速度を落として走るべき道路です。
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・U.S. Routes / U.S. Highway (国道)
全米を座標に見立て番号をつけた幹線道路です。日本で言うところの国道に近いです。番号で呼ばれます。自動車専用道ではなく一般道と近い扱いとなります。
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・Interstate Highway (州間高速道路)
自動車専用道として造られ、高速移動が可能となっている道路です。日本の高速道路と近い存在です。番号で呼ばれます。全米の主要都市を網羅しており、旅行では良く使う道でもあります。
道路の呼称
・一般道
**Streetや**Avenueなどの呼称が使われます。アメリカの場合住所が道路名となるので、とても重要です。住所は、道路の側側が奇数、反対側が偶数となっているので、目的の住所を探すのが簡単です。
・U.S. Routes / U.S. Highway (国道)
アメリカ人は「ルート4」とか「ルート17」とか呼びます。
全米では、呼び方が一貫してなく、異なる呼び方をします。公的機関にはUnited States Numbered Highwaysと呼ばれています。しかし一般ではU.S. Route、United States Highwayが使われています。
・Interstate Highway (州間高速道路)
Interstate Highwayと呼称は統一されており、IH-87、I-50と呼ばれます。
・その他
週毎にParkwayとかThruwayとか、さまざまな呼称が存在します。これらは今後、ルート解説の時に詳しく説明しようと思います。
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番号の振り方
・U.S. Routes / U.S. Highway (国道)
道路番号が奇数の路線は南北方向、偶数の路線は東西方向に走ると言う意味です。
二桁の道は、番号は東の1号線から西の101号線、南の2号線から北の98号線へと昇順に振られています。下一桁が0番か1番の道は主要道、5番の道は準主要道とされいます。(101号線のみ三桁になっています)
三桁の道は二桁の国道に付属する別線という扱いです。別線が本線とは別方向に進むこともあり、分岐した後再び本線に合流しないものや、そもそも本線と一度も連絡しないようなものもあります。
百の位の数字は、本線の番号の振り方と同じで、北から南に、東から西に進むほど大きくなります。この点は州間高速道路とは異なります。
・Interstate Highway (州間高速道路)
インターステート・ハイウエイには Primary Interstate Highway(一級州間高速道路) と呼ばれる道路とThree-digit Interstate Highway(二級州間高速道路)と呼ばれる道路に分かれます。
Primary Interstate Highwayには、1桁または2桁の路線番号が付与されています。東西方向に走る道路には偶数番号が付与され、南北方向の道路には奇数番号が付与されています。さらに、東西方向の路線は南から順に路線番号が増加し、南北方向の路線は西から順に路線番号が増加します。ただし5で割り切れる数に関しては、アメリカ合衆国を縦断もしくは横断する主要路線に対して付与されています。
これ、とてもわかりやすいシステムです。自分が走っている高速の番号が偶数の場合は東か西に走っているということになります。道路脇には「I-**WEST」という表示があるので、基本的に自分がどちら方向に走っているのかは簡単に理解できるというわけです。
3桁の番号が付けられた高速道路は Three-digit Interstate Highway(二級州間高速道路) と呼ばれ、一級州間高速道路の支線で、一級州間高速道路と直接または二級州間高速道路を介して接続してます。二級州間高速道路には州毎に個別の路線番号が付与されるため、同一の路線番号を持つ二級州間高速道路が複数の州に存在する場合もあります。
出口について
高速道路の出口番号は、南もしくは西から順に付けられています。多くの州では州境もしくは起点からのマイル数が出口番号となっており、同一マイル数の出口が複数ある場合は、アルファベットが順に付加されています。
目的地に向かう時、まずは使う道路の番号を確認します。そしてその道路の向かうべき方向も確認しましょう。例えばルート17を北に進みたい場合は「Route17 North」という表示を目掛けて走ればいいのです。ルート17を走っていると、ところどころに「Route17 North」という表示があるので、北向きか南向きかわからなくても確認できます。もし逆向きに走っていたら、次の出口で一度出ればUターンできます。
出口は番号だけでなく、その出口に接続している道路名が表示されているので、わかりやすいです。アメリカの道路は高速であっても無料の場合が多いので、間違ったら次のインターで降りて正しい道を進めばよいのです。
有料道路に関して
アメリカの道路で有料道路は少ないです。ただ、東海岸や橋、トンネルなどではお金を徴収されることがあります。
アメリカではこの料金徴収システムが複数あり困ります。特にレンタカーの場合、対応していないことがあります。
例えば、ニューヨーク周辺の料金徴収システムはEZ -PASSというものです。住人はこのシステムを導入するために申請を行い通信カードを入手します。日本におけるETCカードの入手手続きと似ています。レンタカーの場合、オプションでEZ-PASSを借りることができます。
もしこの徴収システムを持っていない場合は、以下の対応をします。
有人ゲートがある場合:ゲートに止まって現金で支払います。
有人ゲートがない場合:日本とは違い有人ゲートがない場合が多いので、その場合は、そのまま走りましょう。料金徴収所では通信機器を使って車とやり取りしますが、システムがない車の場合は、ナンバープレートを写真で撮って後で請求されるというシステムが導入されています。後で、きちんと料金が請求されるので、そこで払いましょう。金額が高いのですがシステムを搭載していない場合はやむを得ないということです。
ナビについて
車にもナビがついていますが、最近は携帯のアプリの方が優秀です。アメリカで運転するときも自分の携帯の地図アプリの方がわかりやすいです。車種によっては、車のスクリーンと携帯が繋がるようになっているので便利です。因みに日本語設定の場合、アメリカでナビを入力しても日本語で指示してくれます。このアプリをうまく使うことでさらにドライブが快適になると思います。
アメリカの道路網は、わかりやすいシステムで英語が苦手な方でも、あるルールさえわかれば運転が容易にできています。
今回は、ちょっと難しい内容かもしれませんが、これさえ頭に入れておけばアメリカドライブが快適で楽しいものになるはずです。
次回は長距離ドライブに欠かせない、休憩場所と宿泊についてお伝えします。