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友人

3年前の7月、友人からlineが来た。

私が中学生の時からの友人。
lineの内容は、乳癌で手術をしたとの事。
私は、「 えっ‥‥ 」

ショックと驚きで、何と返信すればいいのか、暫く考えた。
lineのやり取りで安易に聞く事は、したくない。

友人は今、どんな状態なんだろう。
どんな、気持ちでいるんだろう。
病気が、分かった時、どれだけ、泣いたんだろう。
どれだけ悩んだんだろう。
どれだけ‥‥。

本人にしか分からない、辛さ。

言葉が、見つからない。
lineのやり取りで、聞く事は出来ない。
私は、「 お母さん?ごめんね 」
とだけ返信した。
手術をしたのは、友人だった。

暫くして、もう一度手術。
去年の2月、甲状腺の手術。
今年の4月、子宮と卵巣の摘出手術。

乳癌になって、手術をする事だけでも、身体、心理的に、とても大変な事なのに、更に手術を3回もしている。

初めの手術を終えて、体調が落ち着いたら皆で会おうと約束した。
友人の、笑顔が見たいと思った。
でも、それは、コロナ感染状況により、会えないまま。
今年の7月、lineで子宮と卵巣の摘出手術した事を知り、
「 このまま、会わないままでいいのか? 」という気持ちになった。
会う約束をして、前回と同様、コロナ感染拡大。

8月、感染拡大しているので、会うのは難しいな‥‥と思っていると、その友人と電話で話すことになった。

友人の声を聞くと、泣きそうになった。
付き合いの長い友人と身体の事、お互いの事、今までの事、笑ったり泣いたりしながら色々な話をした。

その中の1つが、「 私達って貴重な関係だね‥‥ 」
学生の頃、友人になる人が居ても、大人になった今も、関係が続いている人は数人。
学校が変わったら、それきりな人が殆ど。
お互い、出会えて良かった、友達になれて良かった言い合い。
お互いの明るい未来を言い合った。

その後、私は、私に出来る事をしようと思った。
とても些細な事だけど、友人へ思いを込めて作品を作ろうと決めた。

何を作ろう‥‥。

私は、だいぶ昔、交通事故で体調を悪くしていた事がある。
その時、同じ職場の友人が、お見舞いに向日葵を持ってきてくれた。
その、向日葵を飾ると見ているだけで、不思議なくらい、向日葵の花のように気持ちが明るくなった。

その事を思い出し、向日葵の作品を作ると決めた。
友人は、病気と手術を経験しても、ネガティブになっていない。
病気と向き合い、親の為、家族の為に強く生きている。

だから、私は‥‥

本当に本当に、元気になって。
安心して生活出来るようになるよ。
大丈夫だよ。
絶対、大丈夫。
心から安心して笑顔になる日が来るよ。
笑顔で、頑張ったねって言える日が来るよ。

そう思いを込めて、
見ていると元気になれるよう、たくさんの向日葵に囲まれている作品を作りました。

今・私に出来ること。

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 作品名 「 ひまわり 」


向日葵は、友人へ、エールを送りたい時に、ぴったりな花のようです。

私の産土神様にも、お願いして‥‥。
産土神様は、願いを叶えてくれますね。


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