選択的夫婦別姓など誰も興味がないのに...なぜメディアは取り上げる?
ほとんどの国民は「選択的夫婦別姓」なんてまったく興味がないし、国民のあいだで議論の対象にもなっていない。
にもかかわらず、連日メディアでは「選択的夫婦別姓」が取り上げられ、選挙前になると争点にまでされる。経済や国防などもっと重要なことを争点にしなければならないのに、超どうでもいい「選択的夫婦別姓」を勝手に争点に入れているのだ。
Yahoo!ニュースなどを見ても、毎週、いや毎日と言っていいほど「選択的夫婦別姓」や「ジェンダー」関連の話題がトップに並んでいる。明らかに意図的にトップに表示しているのであり、多くの人の目に触れさせることが目的であることがわかる。まるで数年前のX(旧Twitter)のおすすめに高頻度で「バズフィード」や「ハフィントンポスト」が出てくるのと似たような状況だ。
現状、仕事で旧姓使用もできるし、ほとんどのケースで困ることはない。もちろん特殊なケースはあるものの、そんなものは極々一部の限られた人の問題であり、ほとんどの人にはまったく関係のない話だ。そんな非常に特殊で稀なケースを持ち出し、「選択的夫婦別姓」を導入しようと何故か躍起になっている。
さらに経団連までもが導入の提言をしているし、いつも通り国連も政府に勧告している。それを受けて共産党や立憲民主党を支持するような人間たちが、それらの権威を味方につけ日々「選択的夫婦別姓」と叫んでいる。そしてそれに乗っかるようにメディアも報道しているというわけだ。
日本ではなにか社会問題が話題になるとき、必ずといっていいほど「日本発」ではない。つまり日本人のなかから生まれたものではない。
どういうことか?
例えば「死刑廃止」がいい例だ。日本では「死刑廃止」についてまったく話題にも上がっていない。なぜなら、8割超もの日本人が死刑に賛成であるからだ。にもかかわらず、近年なぜか「死刑廃止」に誘導するような報道を目にすることがあると思う。そう、死刑廃止も「日本発」ではない。
ここ数年、日本で社会問題として取り上げられているものはすべて海外(欧米・北欧・国連)で起こっていること、話題になっていることを日本でも叫んでいるだけなのだ。
だから「欧米ではこうだから」「国連が言ってるから」「国際ランキングが低いから」など、すべて海外(主に欧米や北欧や国連)が指標であり、そこと比べて日本はどうか、で論じられているのだ。
「LGBTQ」に関しても、数年前まで誰も何も言ってなかった(当事者は言っていた)。しかしアメリカで盛り上がって以来、日本でもメディアを中心に騒がれ、当事者でない人間たちがバカの一つ覚えみたいに連呼し、それを選挙の争点にまでしていた。
「多様性(ダイバーシティ)」もそう。2015年くらいに米国でよく聞かれていたが、そのあと日本にもやってきて、こちらもバカの一つ覚えみたいに連日、メディアや活動家、企業をはじめ連呼している。それまで何も言っていなかったのに、欧米でやっているから日本でもやっているのだ。ジェンダーもそうだし、国連が勧めるSDGsもそう。
いま日本で取り上げられる社会問題は、すべて欧米から輸入したものであり、つまり「欧米と違うから日本も」「欧米に遅れてるから日本も」という非常に単純な構造になっている。「違い」を「遅れている」という思考で日本を変えようとするのだ。
もう一度言うが、すべての問題は日本国民発じゃない。
これが日本は民主主義が難しい所以だ。
結局のところ、みんな権威主義(お上主義)なのだ。自民党のようなものはもちろん、共産党や立憲民主党を支持するような人間たちも、みんながみんな権威主義。つまりお上の存在である欧米や北欧、国連などが正義で絶対なのであり、彼らと比べてしか物事を論じることができないのだ。
「国連が言ったからそっちが正義」
「欧米が死刑廃止を訴えているから日本も廃止」
「まだ死刑制度があるなんて遅れてる」
常に国連や欧米諸国が先に進んでおり、日本もそれに追いつけ追い越せの思想なのだ。そして彼らがやっていることを真似し、彼らが言っていることを何の疑問も持たずに受け入れ、日本でそれをどうやって実現するかを日々思考している。
繰り返すが、彼ら発ではなく、すべてがすべて欧米発なのだ。
メディアも権威主義の塊なので、欧米や国連が言っている・やっていることが正しく絶対。つまりそこに思想がなく、思考もせず、ただお上主義で無意識に受け入れるだけなのだ。
そう、これはまさに幼少期からの日本の教育そのものだ。親や先生、教科書に書いてあることが絶対。そして真面目に言うことを聞き、教科書を暗記することで多くの人は成功してきた。つまり今の日本人の思想のなさや思考しないこと、お上主義は、日本の教育そのものであり、根本的にはこの教育が問題なのだ。
少し話がズレたけどまとめてみる。
・共産党や立憲民主党を支持する人間はお上主義
(↑欧米では〜を言いがち)
・そのお上とは「欧米」や「国連」
・お上と「違う」と日本は遅れているという思想
・お上で流行っていることを日本にも輸入する
・お上と同じじゃなきゃダメという思想
・お利口さんの多いメディアもお上主義
だから国民のなかで議論にもなっていない「選択的夫婦別姓」のような問題が、まるで争点になっているかのように報道されているのだ。
それは「欧米では夫婦別姓は当たり前だから」「国連から勧告されているから」という理由だけ。それだけで国民の議論もなく、メディアを含め無思考に情報を流し、多くの人を誘導しているわけだ。