「海外では」や「欧米では」で "海外” や "欧米” が持つ意味とは?
日本人がよく聞くフレーズに「海外では」や「欧米では」があります。
何か議論をしている時や意見を述べる時にこのフレーズは使われがちで、もしかしたらあなたも人生で一度は使ったことがあるかもしれません。
「欧米では」はそのまま欧米諸国のことを指しており、「海外では」も99%が欧米諸国のことを指しています。
では一体なぜ我々日本人はこれらの言葉を使うのか?
それはズバリ、欧米=正義=権威だからです。
つまり意見を述べるときに自分の意見が正しいことを強調するために、正義であり権威である「欧米」を持ち出すことで、相手を納得させようとしているのです。
これが通用するのは、大半の日本人が欧米が正義であり権威であると認識しているから成り立ちます。「欧米ではこうなんだよ」と言えば、多くの日本人はそのまま黙ってしまうことを我々は潜在的に理解しているのです。
だから正義である「欧米」を持ち出すことで、自説に対する権威付けを行っているわけです。
これを読んでいるあなたも、ひょっとしたら「欧米でこれはダメなんだよ」と言われたら、「へーそうかぁ…」と納得してしまうかもしれません。
もしこれが「中国では」や「ロシアでは」などと言ってもほとんどの日本人にはまったく響かないはず。なぜなら中国やロシアを正義と思っておらず、権威にならないからです。
この「欧米では」「海外では」に関しては書きたいことが山ほどありますが、今回はこれらのフレーズが使われる意味について解説しました。