ピントがあうタイミング
はじめてきいたときや遠巻きに見ていたときは全然ピンときてないんだけど、経験と体感を重ねて、ああ、そうだよなーとじわっとくるタイミング、ピントがあう感覚ってありません?ぼくは最近そんなことが続いてます。そんな年齢なのか、コロナ禍で少し暮らしのペースが変わったからなのか。いずれにしても多幸感を味える瞬間です。
今日落花生に心より謝罪しました。おおまさり。大きさも味も勝る。旬の茹でたて。最高でした。過日訪れた千葉県いすみ市からやってきたもの。いすみ市に向かう道中。いすみ市にもうひとつの根を張る10年近い友人のアンディーこと安藤勝信くんがその魅力を情緒豊かに伝えてくれていたのに、ぼくはピンときてませんでした。アンディーごめん。おおまさりにも、アンディーにもごめん。
そうそうようやく行ってきました、いすみ市。え、まだ行ったことなかったのかよ?って感じですよね、ごめんなさい。大多喜までは行っていたのに。
以前から面白い人が集まっているらしいと噂を耳にして気になっていた、いすみ市。いすみ市に住んでいたり、関わりの深い友人に出会う機会もあって、彼ら彼女らから聞いてなんとなく知った気になってた、いすみ市。アンディーと僕と同い年の鈴木菜央くんが今も住んでいる、いすみ市。彼が代表をつとめるgreenz.jpでたくさんの記事を目にしてなんとなく分かった気になっていた、いすみ市。こちらも同い年の創造系不動産の高橋寿太郎くんが、僕の大家の学校で「これからは移動の時代!だから僕らはいすみ市に拠点を構える」といすみラーニングセンターの話をきいて、「なぜ今頃いすみ?」と思ったこともついでだから白状しておこう。もう、ホントごめんなさい。いすみ市にも皆さんにも。
ただ、きっとタイミングだったのです。ピントが合うタイミングが今だったのです。アンディーがそんなタイミングを見計らっていたのです。だからきっとアンディーのせいです。
やり方はそれぞれ違えど、同じ大家さんとしてはじめてピントがあう感覚を味あわせてくれたのがアンディー。そんな彼が5年前に参加した第8回リノベーションスクール@北九州で同じく受講生だった荒川慎一さんとのご縁で訪れたのが、いすみ市。そこで彼は、ある若い大家さん夫妻がありったけの思いを込めて、自分で模型までつくってはじめたものの、出産や子育てに、自分たちではじめることにあったお店のオープンが重なって、入居者募集もままならなかったgreen+(グリーンプラス)という物件に出会う。ちょうどこの記事の前後かな。
「世田谷で大家をやっている自分が、いすみで住人として大家さんをサポートできることもあるかもしれない。」
はじめてきいたとき、何を言ってるのかあまりピンとこなかった。笑
というのも、アンディーはいつも僕の想像を超えた考えや言葉を教えてくれる。「福祉とリノベーション」と言って、後のタガヤセ大蔵の構想検討をはじめたと思ったら、ギフト家賃とかギフト経済とか言い出すし、そのうちパーマカルチャーとかティール組織とか。なんか宣教師みたいになってきた。たしかみんなこの頃だ。green+でソーヤー海くん出会い、暮らしをシェアしはじめてから。
このあたりの詳しい話はこちらの記事から。
そんな海くんにようやく出会えました。というより、アンディーはいつでも紹介できたのに僕がしっくりくるタイミングをやっぱり待っていたみたい。
ぼくのなかの海くんはちょっと大きな存在でした。共生革命家。正直すこし構えてました。ドキドキしてました。でも、あっという間にピントが合いました。彼と交わした「社会資本があればコロナ禍だってきっと大丈夫」って言葉は、彼らが今も暮らす、いすみの地にいち早く魅力を感じて土地を買い家を建て、房総R不動産というメディアを創った馬場正尊さんが僕に対していつもかけてくれる言葉。
馬場さんとはnestを共同で設立してこの4年、たくさんのチャレンジを共に挑んできた。コロナ禍のこの秋にも「新しい日常を育もう」と公共空間でのビッグチャレンジに挑む。(一緒に挑む人募集してます)
馬場さんが房総R不動産をはじめた2008年当時、僕はまだ会社人。個人としてはなにものでもなかった。マネジメントをしながら喜びと悲しみの間でもがいていた。見えている世界が全てだと思いこんでいた。あれから12年ひとまわり。様々な経験と体感を重ね、今はなにものか説明できない個人になった。馬場さんと共に房総R不動産を立ち上げたヨッシーこと吉里裕也さんとはコロナ禍のなか寿百家店という商店街のNEW NORMALを創造するプロジェクトに共に取り組むことになった。
そしてコロナ禍の今、もうひとつのプロジェクトに参画することになった。目指す未来のピントがピタッと重なったウッシーこと丑田俊輔の協同組合型株式会社「シェアビレッジ株式会社」にパートナーとして僕たちまめくらしは参画し、協同組合型でのプラットフォーム構築を通じたコミュニティづくりの民主化に取り組んでいく。
ウッシーとヨッシーと、たくさんの仲間と新しい未来をたくさん見に行く。
コロナ禍なのに、コロナ禍だから。
まあ、コロナがあろうがなかろうが遅かれ早かれやってきた未来。
少し時間が早送りされただけなんだ。思いっきりワクワクしながらピント合わせていこう。
写真はウッシーと僕の共通項「嫁は秋田からやってきた」の秋田から昨日やってきた、山菜みずの玉っこ。こんな感じで自立した経済圏をもつ村同士がお互いさまで繋がり合うと良いね。
みずに例えてごめん、水に流してくれウッシー。ごめん。
話をgreen+に戻す。大家の御田夫妻が僕らの青豆ハウスにきてくれた。彼らとは多くは語り合わなくてもピントが合った。同じタイミングで同じことを大切にして、同じ時間育ててきたから。
今週末13日13時からの大家の学校7期4限の講師はそんな丑田俊輔くんと御田亜季子さんのおふたりです。
単科でオンラインでも受講できます。はじめての人はオンラインでのお試し受講もあります。
なんだよ、最後に宣伝かよ。ごめんなさい。
ピントがピンと合いそうな方、奮ってご受講ください。ダジャレかよ。
まもなく45歳。そんなもんです。ごめんなさい。
最後の最後に、御田さんと一緒にきてくれた湯川さん。ごめんなさい。絶対歳上だと思ってました。
これからのいすみにピントをあわせておきます。(了)