STORES でコーポレートエンジニアを募集しています!

STORES 株式会社で IT 本部コーポレートエンジニアリンググループ(情シスエンジニアの組織)のマネージャーをしている ito2 です。
STORES では、今年の9月からコーポレートエンジニアを募集しており、現在も採用活動中です。今回は、求人ページには載せきれない具体的な内容をポジション紹介という形で note にしております。応募の判断材料として本記事が少しでもお役に立てばという思いで書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。
この記事や募集要項に興味をお持ちいただけたら、ぜひ求人ページをご覧ください!


ソフトウェアエンジニア(社内 IT)というポジション名

見慣れない感じではありますが、今回募集しているポジションは、あえてコーポレートエンジニアではなく「ソフトウェアエンジニア(社内 IT)」としています。つまりコードが書ける方を探しているのですが、これは私たちが、ソフトウェア開発の力で業務を自動化・AI 化していこうという考えをもっているためです。

あらゆる人の営みが電子化され、ネットワークで繋がり、共有可能な状態になっている2024年です。SaaS を活用すればほとんどの仕事は効率化できるし、コーポレート IT が内製のソフトウェアを開発しても大きな改善は見込めないんじゃない?という考え方もあると思います。

ところが STORES では、「ソフトウェアエンジニア(社内 IT)」というポジション名で求人を出すぐらい、日々ソフトウェア開発による自動化、生産性向上に取り組んでおります。

どんなことをやっているのか?

コーポレートエンジニアリンググループでは、SaaS、デバイス、社内ネットワーク等の管理を担っている他、内製のツールを開発することで以下のような課題を解消しています。

  • 従業員の入社・退職に合わせて各種アカウントの作成、削除、権限の引き継ぎ、証跡の作成といったタスクが多く発生するが、特に個別対応が必要なタスクで対応漏れが生じてしまう。

  • 今は利用されていない Slack のゲストアカウントが残り続けていそうだが、削除していいものか判断できない。

  • 従業員からの問い合わせ・申請をトリガーとして、アカウント作成や設定変更を行うことがあるが、担当者がお休みだったりでタイミングによっては翌営業日の対応になってしまう。

  • 社内のドキュメントツールに手順を用意してもなかなか見てもらえない。逆に困り事があるときに検索してもぴったり合う記事を見つけられない。

課題への取り組み方

私たちは、一緒に働く STORES の仲間たちをユーザーとして捉え、ユーザー体験をより良くすることを基本的なスタンスとしています。課題に取り組む際は、複数の SaaS を連携させることができないか、発生するタイミングをハンドリングできないタスクを自動化できないかという観点からアプローチすることが多いです。
環境としては、GAS、Slack 次世代プラットフォーム、heroku 等のサーバーレスなアプリケーション実行基盤で JavaScript 系の言語を使用しています。

例えば、GitHub Organization への参加といった、管理者に依頼して自分のアカウントを招待してもらうような作業は、Slack の次世代プラットフォーム機能を使ったワークフローで自動化しています。ワークフローのステップはこのようになっています。

  1. ユーザーが Slack の画面からワークフローのリンクをクリック

  2. フォームに必要な情報を入力

  3. IdP の API 経由でプロビジョニング先のサービスにユーザーを追加

1と2は標準のステップがあるので実装不要ですが、3は独自で実装するといった感じです。(ワークフローの詳細はこちらの記事もご覧ください。)
独自で実装といっても Slack の次世代プラットフォーム機能向けに用意されている SDK の利用が前提となります。実行環境は Deno (TypeScript)です。

大規模なシステム開発というわけではないので、一つの課題を一人で担当していくことになりますが、GitHubでコード管理&レビューをすることで開発生産性や保守性を考慮したアプリケーション開発を行っています。
相談やレビューは IT 本部の中でフットワーク軽く行っており、グループ内のミーティングは毎日実施しています。一人で課題に取り組めるので裁量は大きい一方、レビューの中で他のメンバーの意見も取り入れていく柔軟さは求められます。

基本的には既存のプラットフォームを使った開発が中心となりますが、あたらしい技術の導入にも積極的に取り組んでいます。グループの半期目標にあたらしい技術の導入を組み込むことで、常に最新の技術に触れ、スキルアップを図れる環境です。

このポジションの魅力

上述のように、組織として体制を組んでソフトウェア開発による自動化を行っているところが大きな魅力だと思っています。
Slack ワークフローにしても、ワークフロービルダーに用意された標準機能ではできることが限定されていますが、そこから一歩踏み込んで、ちょっとしたソフトウェア開発を行うだけで実現できることは大きく拡がります。そして自動化による恩恵はずっと続きます!
コードは書けるし書きたいけど、外部要因による制約等でこういった自動化には取り組めていないという方には興味を持っていただけるのではないでしょうか。

実は、私は前職で一人目情シスをしていたのですが、こうした自動化には縁がなく、正直なところ必要性すら感じたことがありませんでした。それが、今年2月に STORES に入社して10ヶ月がたった現在では、もう自動化前の世界線には戻れないという実感があります。自動化すること、自動化された環境で働くことに慣れてしまっていますが、改めて振り返ると LLM の次ぐらいにインパクトのある出来事だったかもしれません。

他にも、私たちが開発するツールのユーザーは、まさに一緒に働く STORES の仲間たちであることも魅力です。開発したツールによって、あたらしい働き方が実現していく様子を間近で見ることができます。自分の仕事がダイレクトに社内の業務改善や生産性向上に繋がり、その成果を肌で感じられるのは、コーポレートエンジニアならではのやりがいです。

また、社内システムは、比較的リスクを小さく抑えながらあたらしい技術やツールを試せる環境です。最新の技術やフレームワークを積極的に導入し、常にあたらしいことにチャレンジすることで、エンジニアとしてのスキルアップを図ることができます。
意思決定のスピードも速く、改善が必要な点があればすぐに対応し、より良い仕組みをスピーディーに構築していくことができます。

こんな人と働きたい

あたらしい技術やツールにワクワクし、積極的にチャレンジする人を歓迎します。“もっとこうしたら便利になるはず!”というアイデアをどんどん形にしていける方、答えが明確ではない中でも仮説を立てて前進できる方を求めています。
また、「この分野なら自分が一番詳しい!」という情熱と探究心を持つ人を求めています。専門性を活かして、チームをリードしてくれるような存在になってくれると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事にビビッときたら、ぜひご応募してみてください!


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