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【#俺達の夢ソン生】ロールプレイと自分自身と解呪のこと【限界・断罪】

俺だ。高梨蒼だ。

今日はアイマスのオタクとして、二次創作のオタクとしての話をするんだけど、実のところ創作用人格の高梨蒼どころか俺自身の根幹の話にも関わることので、パルプスリンガー各位もなんとなくでいいからノッてきてくれると助かる。
ほら、アレよ。フェスで目当てのバンド以外も聴くような、そんな感じで。

じゃあ、言ってみようか。「なんか世界には優しい人がいっぱいいる」話。ダカダカダカダカダーンシャ~~ン(ドラム)。

・はじめに:そもそも何があったの

#俺達の夢ソン生 」っていう企画に出ていました。

説明するとまぁまぁ概念が混雑してるんですけど、何とか纏めると……。

・アイドルマスターシリーズで
・プロデューサー(プレイヤー、オタク)とアイドル(キャラクター)の関係性について
・それを見守っている周りのオタクが「君たちに合うのはこんな曲!!!」というのを贈る
・贈られた側は生放送にてその曲をいきなり聞かされ、「ウワーーッ!!」ってなる
・視聴者はそれを見てゲラゲラ笑ったりもらい泣きする

っていう、かなり身内系で、かつ極まった遊びのことです。

もともとアイマス自体がロールプレイの色が強く、いろんな文脈で思い入れとか物語が生まれやすいこともあって、そういう「入れ込んだ」遊びがかなり出来る作品です。そこにさらにスパイスをぶっかけるような行為ですね。味が濃い!

アイマス自体の温度感があんまりわかんない人は「夢小説」とかで連想すればいいんじゃないかな?夢小説のテーマソングを贈られるんです!そういうことさ!

実はこういうちゃんとした企画以外にも、もう何度も野良試合の辻説法でエンカウントバトルめいて贈られてはいるんだけど、「あなたの世界へ」って贈られるのってすごく光栄なんだなぁ、って思えます。

オタク!推しには感想とイメージソングを贈れ!

僕が出たのはこれ!アーカイブで俺の死に様を見よう!観るな!
※なんか感想の纏めしてたらアーカイブの期間過ぎちゃったけど、まぁ記念にリンクだけ残しておきます

・軽めの用語集

アイマスをよく知らない人も、アイマスを知ってるけど僕の世界観をよく知らない人もいると思うので、軽めの自己紹介をするよ。
とあるDiscordサーバーで展開している超身内コンテンツなのでこういうnoteにオープンで公開するのは初めてなんだ。ははは(乾ききった笑み)。

高梨蒼:アイドルのプロデューサー。20代後半男性。日菜子とまゆを憎からず思っているが、大人として、プロデューサーとして、二人の気持ちには応えていない。ここでは便宜上「蒼」って書いたら彼で、「高梨蒼」とか「俺」って書いたらすべてを書いてる生身の人間のことと思ってください。
喜多日菜子:妄想癖のあるメルヘンでファンタジーな16歳少女(※)。可愛い。蒼のことを「王子様」だと思っている。(※公式は15歳だけど僕の世界では時間が進むので今は16歳)
佐久間まゆ:真っ赤なリボンがトレードマークの16歳少女。蒼のことを「運命の人」だと思っている。
堀裕子:サイキックアイドル・エスパーユッコ。16歳少女。マジモンの超能力者であり、自他にトラブルを抱えたりしていたが、アイドルを目指して蒼と出逢い、なんとか自分と世界を肯定できるようになった。蒼との付き合いは3,4年になり、一番の古株。
夢見りあむ:メンタル雑魚のやべーやつ。19歳。高梨蒼は「夢見りあむとアイドルという名の地獄に落ちる」とか言ってる。こわいね。

だいたいこんな感じ。他の詳しいところは、えぇと、またいずれ?

本にする予定はないけど、こんな感じの愉快な奴らとの一人称小説を4ヵ月書けて19万字ほど書いています。

一次創作の総文字量を平然と超えています。量もペースもな。マジかよ。

じゃあ行ってみよう。夢ソン感想会。

・1曲目:あなたがいることで/Uru

・送った人:いくしま
・送られ関係:高梨蒼→佐久間まゆ 喜多日菜子

穏健派のツラをして高火力をパなす男、いくしまさんから。

夢世界に置ける「蒼」は、かつて話した「架空の家族」における完璧超人の「僕」とは違って美化度がそこまで高くなく、つまりはかなりネガティブで弱気な部分を抱えてるんですね。

その蒼が、自分の弱さとかを認めて、それごと愛してくれるまゆ、日菜子を認めて、傷つく可能性を分かった上で前に進む、希望を求めていく曲。

つまりは、俺自身が俺自身の弱さを認めて、そういう鬱々とした弱さを持ってても愛想尽かさずに付き合ってくれてるみんなへの感謝を認めて、その上で前に進むための曲

自分の弱さは嫌というほどに知ってるし、それを知っててなおも楽しくやって見守ってくれてる皆には、いつも感謝してる。Twitterでも、noteでもDiscordでもね。
だけど、その上で前に進むってことが出来ないでいる。

怖いからね。

でも、その怖さを振り払うための力を、危うい道を進むための力を、蒼は日菜子とまゆからもらったし、俺は、数多の推しや、一番の推しや、周りのみんなから本当は疾うにもらっているのかもしれない。

皮肉屋としては、「こうして生きているだけでそのもらった力を使い切ってるんだ」って泣きわめきたい部分もあるんだけどね。8割5分くらい。

ただ、まぁそうも泣きごとばかりも言ってられないかもナァ。

少なくとも、蒼にとっては日菜子とまゆが、その純真が、薄暗い道を照らしてくれる力になったっていうのは確かなことだからね。いい歌を贈ってもらった、な。

・2曲目:ドリーム☆キャッチャー/織部つばさ&弓弦エレオノーラ

・送った人:キャロカゼ
・送られ関係:高梨蒼←佐久間まゆ&喜多日菜子

「なんかもう夢ソンとか抜きに好きかも!テンポとテクノっぽさと、音ひとつひとつが跳ねてる感じがダンスしたくなるね。そう、アニクラ(アニソン・クラブイベント)では勘だけで踊ってるタイプです」

……というガバガバな感想を生放送で垂れ流したところMCから介護が入り、「日菜子とまゆの恋路の『恋慕もあるけど、同じ恋をしている隣の少女との友情も大事にしてる』」とか「等身大な恋の色」についてての解説をもらいました。今改めて聞くとなるほど確かにそんな感じだ。

一方で自力で見つけた点は、「真っ直ぐだと思っていたのに曲がりくねった道」とか「会いたいけど逢えない」「叶えてよお月さま」みたいな『簡単に見えるのに成就するまでがとにかく困難な恋』のニュアンス。

蒼自身も、まゆと日菜子の好意を認めて、子供の熱病と切り捨てずに真剣な愛として理解して、その上で両方を好きになってしまうんだけど(オイオイオイ倫理の壁二三枚蹴破ってるわアイツ)、最後の一線として「それでも俺は大人で君たちは子供だから」って、完堕ち一歩手前で耐えている。
それに、蒼は――つまり、俺は――自己評価がえげつなく低くて、ひとの好意を受け取るまでが長い。立場を抜きにして「俺は人に恋する側であって、恋われる側ではない……わからん……」とか大真面目に言う。
この恋路、険しい道のりである。大変だね。(他人事)

蒼との恋路は大変かもしれんし、俺にお付き合いいただいているみんなも大変なんだろう。いつもお世話になっております。

でも、この曲においては日菜子とまゆの恋路は明るいテンポで跳ねるように奏でられてる。俺がDiscordで書き始めたころからずっと読んでくれてるひとりであるキャロカゼさんから見て、三人の恋はこんな明るくポップな曲調で語る恋物語だと思われてるなら……少し安心かな。

自分が甘いものと信じて、誰かにとってふっと暖かくなれるものと信じて、自分の中の善性と信じて書いてきた……なんて、大袈裟なことを言うつもりはないんだけど、ともかくそういう自分の中のプラスをそのまま肯定してもらったみたいでほっとしたな。

それと、「微笑むのは月うさぎ そばで見守っていて」がね。月のうさぎをモチーフにした衣装を持ってるユッコ(まゆと日菜子にとって、一番身近で恋を応援してくれる仲間の存在)と被ってね……裏ドラ乗っちゃった。エモでした。

・3曲目:永遠の明日/DEEN

・送った人:夕凪
・送られ関係:高梨蒼←喜多日菜子、佐久間まゆ、夢見りあむ、堀裕子

この曲は聞きながらボロ泣きしました。酒が入ると大変ですよ、本当にね。

自分を愛してくれる二人だけじゃなくて、自分が信仰している人も、一緒に地獄に落ちる人も、みんなでこの歌を歌ってくれるそうです。

元々、贈られるとしたらまゆや日菜子の「恋愛軸」かユッコやりあむの「友情軸」のどっちかだな~って踏んでたので、この両サイドから一緒に歌われると思ってなかった。いやぁ驚いた……。

歌の話。
歌詞自体は本来、むしろ蒼(と俺)が歌うような、自分の弱みの吐露と再起の歌です。ですけれど、これはあくまで蒼「へ」贈られる歌なんですよね。
つまり「彼女たちが俺の抱えてる心の闇を理解して寄り添ってくれる」ということ。
そして、逆に言えば蒼(と俺)自身が他人にそういう弱みを出して、頼ろうと出来ていないことでもあるのかな。蒼「から」じゃないってことは、そういうことだろう。
あくまで「心の内を分かってもらっているけれど、自ら明かして体重を預けているわけではない」ってことだね。

「作者と/読者と繋がる瞬間が一番幸福だ」「ココロを伝え合うことが出来たならそれが最高だ」「夢の世界を共に生きたいんだ」「胡乱幻覚タノシー!タノシー!」とか日々言っているけれど、心のどこかでは他人を突っぱねているところがあるのは認めざるを得ないところであります。

「人は自分で自分を救わねばならない。特に内心については」

結局のところ、何を言われて何をされても、心は不可触で、ブロックを組み替えるように心の形を他人が変えることは出来ない。骨を折るように、風邪を治すように、一発でポンと誰かの手で解決は出来ないわけですよ。
それをできるのは本人だけ。

……というのをこじらせて解釈すると、僕みたいな「ネガティブで自己評価が低いうえに、他人の高評価だけは現実味なく右から左に抜けて、その誉れは受け取ってはいけないものに見えて、心に染み込みきらない」というありふれた怪物が生まれてしまうわけですね。承認に飢えてるんだからお褒めを食って再始動すればいいのに、畏れ多くて食わないんだもん。そりゃ苦しいに決まってるよ。

こうなった理由はいろいろあるけれど、ともかく、そんな部分を夕凪さん(たち)には疾うに見抜かれていて、勿論アイドル達にも理解られていて、この曲を贈られることになったのだなぁ。

1番は、「変わりたいと思っても変われない。苦しいこともあるよね。でも明日を願っていいんですよ」っていう赦し。俺は自罰的な部分が大きくて(それは時に傲慢だ)、そういう角度からも未来を放棄している部分がある。
そういう部分を、ちゃんと受け止めて「大丈夫だって、大丈夫」って解してくれるのは……ありがたい話だ。
だけど、同時に「自分で自分を責めるのは勝手だけど、周りにはみんないること忘れないでね」という日菜子の、まゆの、ユッコの、りあむの、そして夕凪さんからのお叱りでもあるんだよね。

1番が蒼の代弁なら、2番は4人にとっての蒼……かなぁ。
日菜子とまゆには「君たちが好きだ」と語り、
ユッコには「お前こそが1番の器だ」と信奉し、
りあむには「お前と地獄にだって落ちる」と誘う。
そのくせに、大事なところで「だけど、お前らと歩くには値しない」とか言い出すのが蒼。
その蒼を、4人は4人なりに励ましてくれている。

転じて、曲がりなりにもぐだぐだ遊んできてるのに「俺はでも頑張ってないし、みんなとは違うし、駄目だし」って急に身を引く俺自身もそういう部分があるのかもしれない。

ほんと、苦労を掛けます。ありがとうございます。

明日とは刹那的なもので、今日とは不確かなもので、過去とは曖昧なもの。その時間の中に「確かな自己」がない俺はみんなと一緒にいられないよって勝手に病む俺。その俺の手を引いてくれる、話に付き合ってくれる人たちのありがたみを、再認識しました。

総括的なやつ

やっぱ色々やってきてて、色々思われてるんだなぁ。ありがたいなぁ。
……雑な感想にもほどがあるな。

曲を贈ってくれたみなさん然り、司会してくれてたみなさん然り、他のDiscordメンバーやTwitterの面子然り、みんながいろんな折に俺に「もっと誇っていいんだよ」とか「頑張ってるよ」って言ってくれてる。なんともありがたいことだけど、そのありがたさに一線引いているのが現実である。
俺はそんなもの、受け取るに値しないから。ってさ。

自分の心を理解されるのは、とっても怖い(さぁ、さっきと真逆のことを言い出したぞ)。自分の心は弱く醜く、そしてそのことを理解してもらったらそのまま依存すると思っている。本当の意味で一度依りかかったら、二度と立てないと思っている。だから、恐る恐るで周りと線を引いているのかもしれない――正直、自覚はないのだけれど。

だけど一人では生きていけないんだから、誰かとはいっしょにいるわけだし、その人を信頼するなら心の内を出す必要もある。
俺は強くないんだから、頼ることもあるんだし……肚の中には承認欲求が蠢いているんだから、最終的には自己を承認してあげなきゃいけない。

もう一度、ちゃんと「頼る」とか「誇る」とかを考え直さないといけない。「自己評価」について考え直す必要があるのだろう、ね。明日のために。


ところで、あんまり長く語るもんじゃないけど、某界隈――普段の胡乱とか声優とかアイマス界隈、あるいはリアル社会性飲み会ではないとだけ明記しておく――の飲み会で、有り体に言えばかなり不快な経験をしていまして。
それ以降、もっと「自信を持つこと」とか「誇ること」が怖くなっていた、らしいんですよね。元々怖いから気付いてなかったんだけど。

だけど、パーソナリティ各位や視聴者さんらに暖かく迎えられて「自信を持っていい」「過剰に驕るタイプじゃないって知ってる」「限界SS書くの多いし早いよね」「これがかにたま/高梨蒼です。みなさんご愛顧よろしくお願いします」などなど、たくさんの心と言葉を頂いてボロ泣きしちゃった。

もしかしたら、これまでも日常になじんでしまって見落としたり、あるいは意識的に、無意識的に、そんな風な皆の温かい言葉を突っぱねてしまっていたのかもしれない。そうだとしたら、ごめんなさい。
「夢ソン生は逃げ場がないのが一番の特徴」と先達は言っていたけれど、褒めも然りで、あの夜俺は突然の真心に色々と決壊してしまったんだなぁ。

えぇと、とにかく俺は、他のご立派なプロデューサーやパルプスリンガー、与太屋にはまだまだ全然及ばないけれど、それでも少しは現世にいてもいいのかなって。ちょっとだけ思えましたって話でした。

そう、つまり、解呪だったんだね。

・これからやってみたいこと

暫くの間お手伝いさせてもらっていた、声優の和氣あず未さんのこれまでをまとめた同人誌が遂に完成しました。買ってください。夢ソン生のPちゃんも、声優知らないパルプスリンガーも。

で、これがどういう意味かっていうと、いよいよマジで自分の原稿のために時間を使えるってことです。(もともとそんな、毎晩3時までこれに力を入れてたとかってわけではないんだけどね)

やりたいこと。やっぱり僕は物語を書きたいんですよ。

「努力って難しい。それどころか、ちゃんとした努力とか、継続するとかってしたことないかもしれない」ってちょっとお悩みモードになったときがあったんですが、そのときにね……(回想に入る)

……ということを言ってもらってね。

その後色々考えたんだけど、結局悩みながらでも物語を考えて、キャラクターの名前を考えて、漫画を読んで、考察をして、ってなことをしてたので、やっぱり俺は創作と一緒に生きていきたいんだなぁと再認識した次第。

書きたいテーマの棚卸もしつつ、無理して転ばないように、適度に頑張っていこうと思います。

平日はクソ労働や才能や努力の輝かしさへの嫉妬や自己嫌悪で死にそうな顔で死んでいますが、なんとかやれたらいいかなぁ。

・おわりに

なんだかんだと長くなりましたが(夢ソンもらってから1週間かかっている)、その分じっくり色々考えられたかな、と思ったりもします。

今回は夢ソンの形式で、普段よくしてもらってるDiscordの中の人たちからのメッセージを受け取ったわけだけど、きっとTwitterの人もパルプスリンガーの人も色々言いたいことはあるだろう。
なるべくは過剰に謙遜したりしないで受け取ろうとは思いますので、感想でもお題でもその他のきもちでも、なんかあったらよろしくお願いします。やさしくしてね。

こういうアホではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。

Twitterとかマシュマロ(https://marshmallow-qa.com/A01takanash1)とかで感想頂けるだけでも嬉しいです。 サポートいただけるともっと・とってもうれしいです。