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『状況と反応は良くも悪くも1セット!?』 プチっとスタディ vol.84

[キーワードと言い換え]

条件反射

後天的に身につく、特定の状況下での反射的現象

[プチっと解説]

あなたも
とある状況下において「自然に取ってしまう癖」のようなものっていくつかありますよね?
(自然に取ってしまうといえば…)

ちなみに今回はvol.61のナッジ理論のような話とはちょっと違います。
(あれ…違うんだ)

その辺はもうちょっと読み進めてからお話するとして、
もともとは意味のあった癖が形骸化して残っているケースというのがあるかも知れません。

「本来Aに至る経緯としてBという状況があり、Aに至る前提があるからCという癖があったものが…Bという状況のみでもCが発生する」
という状態にまで発展すると条件反射として成立します。

まだちょっと難しいですね。
(そーだそーだ)

ナッジ理論との違いも含めて、
今回の条件反射を掘り進めてみます。

それでは続きをどうぞ。

[更に深掘り]

条件反射の代表的な実験といえば「パブロフの犬」が挙げられます。

そもそもは別の目的で犬を集めたところ、毎日観察を続ける中で偶然的に発見された現象が条件反射です。

そこからそれを確認する為の実験を行い、最終的に条件反射として正式に報告が挙げられました。
(セレンなんちゃら…)

vol.49のセレンディピティが発揮された例とも言えます。

実験の概要を簡単に説明すると…、
「餌を見て唾液を垂らす生理現象」を持つ犬に対して「餌を与える前にベルを鳴らす習慣」を続けた結果、
餌の有無に関わらず「ベルの音が鳴るだけでも唾液を垂らす」ようになったというものです。

この習慣的な環境がなければ、ベルの音に対して唾液を垂らす犬は極めて稀でしょう。

唾液分泌の為の条件が「後から付け加えられた」と言えます。
(なるほどね)

徹底的なif-thenルール(vol.25)によって条件反射が作られるということですね。

条件反射が何か理解できたと思うのでナッジ理論との違いにも触れていきます。

ナッジ理論はもともと人が持っている癖を活かした仕掛けを施して行動を誘発させます。

条件反射ではむしろ先に説明した通り、新たな条件と癖の組み合わせを作り出します。

発生条件を利用するのか、創出するのかという点が異なるわけです。

それに反応レベルも違います。

ナッジ理論は行動を促し、条件反射はあくまで反射という生理的な現象の条件付けです。

心理学や生理学というのは本当に奥が深いですね。

[投げかけ]

あなたも
生理現象と環境の組み合わせに意識を向けてみてはいかがでしょうか?

以上

今回は条件反射を解説しました。

[次回のプチスタ予告]

次回は
『リフレーミング』
こちらを解説予定です。

お楽しみに!

まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!