『真ん中ぐらいがちょうどいい!?』 プチっとスタディ vol.63
[キーワードと言い換え]
ゴルディロックスの原理
≒
複数の選択肢がある場合には両極を避けて中間を選びやすくなる傾向
[解説]
あなたも
同質の商品が並べられた場合、
それらの中間くらいの機能で、中間ぐらいの価格帯の商品を選びがちではないですか?
(だって無難そうじゃん…)
※音声版の耳からプチっとスタディなら全話無料で最後まで聴けます
その選択、
ご自身でちゃんと吟味して決定していると思っているかもしれませんが、
実は巧妙に誘導されている可能性があります。
(…むむ)
大体選択肢って3つくらいで提示されるケースが多いですよね。
機能と金額はある程度比例しているので、
高、中、低の選択肢となるわけですが…
人は中間くらいを選んでおけば失敗はないだろうと考えてしまいます。
恐らくvol.1の損失回避バイアスも絡んでいる心理現象でしょう。
この’中間ぐらいの選択肢に落ち着く傾向’をゴルディロックスの原理と言います。
(なんか強そうなネーミング笑)
さあ、ここからはケーススタディのお時間ですぜ。
(ぜ?)
[ケーススタディ]
「3つくらいの選択肢では真ん中を選びやすいということなら、
もっとたくさんの選択肢があったらどうなんだ?」
という疑問も浮かぶかもしれません。
(あれ…ちょっと待てよ…)
その場合にはどうなるのかvol.20のジャムの法則で解説しましたね。
沢山の選択肢があると「意思決定疲れ」が起こる為、
結果どれも選ばれなくなる可能性が高くなります。
これは選択肢の提供側からすると悪手です。
(選んですらもらえないなんてね…)
ジャムの法則は「種類の選択肢」の話なので、
ゴルディロックスの原理の「質や量の選択肢」とは若干異なりますが、
いずれにしても選択肢が沢山あると選ばれにくくなりますよね。
さて、今回本題のゴルディロックスの原理は日本らしく言うと「松竹梅の原理」です。
(あ、なんかわかりやすいかも)
選択される比率は
松:竹:梅=2:5:3
で、真ん中に集まる割合が圧倒的となります。
「日本らしく」と言う通り、
松竹梅は和食やお寿司などの料理に使われやすいランク付けとなっています。
※ホントは松竹梅自体に優劣はない
皆さんもこの3つがあったら「竹(真ん中)」を選ぶことが多いのではないですか?
(松だと高いし梅だと物足りないって思っちゃう)
この心理傾向があるので、
そもそも提供側も「真ん中」をボリュームポイントと捉えて内容設定する場合が多くなります。
(それだけ浸透してるってこと)
なので自身で選んでいるつもりが、
「誘導されている可能性がある」と言っていた理由がここにあるわけです。
(そういうことね)
心理的にも真ん中を選びやすく、
それに合わせて選択肢のバランスも整えているのであれば、
「結局真ん中が理に適っている」とも言えますよね。
とはいえ、
たまにはいつもと違う選択も新しい発見があっていいと思います。
vol.17の流動性知能も刺激してあげて欲しいです。
[投げかけ]
皆さんも相手が選びやすい選択肢の提示を
心掛けてみてはいかがでしょうか?
以上
今回は『ゴルディロックスの原理』を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『ポモドーロ・テクニック』
こちらを解説予定です。
なお、プチスタはテキストのみでなく音声配信も行っております。
拙い配信とはなりますがテキスト版から若干アレンジをしておりますので、宜しければそちらもチェック頂けたら嬉しいです。
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各回の提供枠は’期限付きで販売‘も行っているので、
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お楽しみに!
まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!