『他人からの期待で成績が向上!?』 プチっとスタディ vol.79
[キーワードと言い換え]
ピグマリオン効果
≒
他人から期待を掛けられることによって本人もそれに準じた結果をもたらす現象
[プチっと解説]
あなたも
他人から期待を掛けて貰えていると、
自信がみなぎり普段よりも良い結果に繋がったといったことはありませんか?
せっかく掛けられた期待なら応えたくなりますね。
(これあれだな)
vol.24の返報性の原理にも近い心理効果とも言えるかも知れません。
(やっぱり)
もちろん本人として期待をされたい事柄でなければ意味はありませんが、
「他者からの期待」は大きな活力を与えてくれるわけです。
このような現象をピグマリオン効果と言い、
上手く用いることが出来れば人の成長を大幅に促進することが可能となります。
(素晴らしいやん)
そんな素晴らしい効果ですから、
ここからもっとイメージを付けていきましょう。
※解説部が短い分深掘りが長め
[更に深掘り]
vol.66に出てきた著しく自己評価の低いコハマ君は、
本来サッカー部の中でも能力値が高い選手です。
(お、プチット君シリーズ)
彼も自己評価自体は低いですが、
チームや仲間に貢献したい気持ちは強くもっています。
vol.66の時もチームメイトが
「ゴールを決めたがっている」、
また「目立てるプレイをしたがっている」
という部分に貢献しようと、パスに徹するという選択を取りました。
(なんでそうなったんだっけ?)
詳しい経緯は見返してもらった方が早いですが…
もちろんそれでチームが勝てていれば何も問題はありません。
しかしながらチームメイトの欲が空回りして得点には繋がらず、
大敗を喫してしまいます。
(なんちゅうこっちゃ)
周りもそうですけど、
顧問の声の掛け方ももう少し工夫出来たのかなと思います。
そこに関わるのがピグマリオン効果です。
(前置き長いな笑)
そもそも顧問がどんなことを言ったのかを振り返ると
「コハマも自信持って、もっとボールキープしてもいいぞ。お前ならパスせずとも決められる場面あるだろ。」
でした。
悪くはなさそう…ですよね。
ですが、これはコハマ君の意向とは異なる声掛けです。
何故ならこの時のコハマ君は
「チームメイトの意図を汲み取って見せ場を提供することによるチームへの貢献」という目的に沿って行動していたんですよね。
もう少しロジカルに分析すると、
コハマ君の思う「チームへの貢献」は勝利の追求というより、チームメイトの意図を組むことの方が優先度が高かったということになります。
(なるほど…)
※ロジカルシンキングはvol.32をご覧あれ
この点を踏まえて顧問の声掛けを変更するなら、
「コハマが仲間に見せ場を作ろうとするプレイは良い心掛けだ。そのうえでコハマもゴールにこだわってシュートを決められれば、チーム全体の指揮も上がるんじゃないか?コハマならどちらもやれる実力を持っている。試合にも勝って他のみんなも活性化するようなプレイを期待してるぞ。」
などはいかがでしょう?
これであれば、コハマ君だってシュートも打ちつつパス回しも出来る気がしますね。
目立ちすぎて周りに妬まれる可能性も低くなりそうです。
(確かにこう言われたらやりやすいかも)
もとの言い方でも確かに期待は掛けられていましたが、
掛けられる側にとって望んだ期待でなければ逆効果を生みます。
出来るだけ本人の望む部分を盛り込んだ期待の掛け方が、
ピグマリオン効果を高めてくれるということをイメージして頂けたら幸いです。
[投げかけ]
あなたも相手が嬉しいであろう期待を
実際に掛けてあげてみてはいかがでしょうか?
以上
今回はピグマリオン効果を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『ブジャデ』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!
まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!