『実力があるほど自己評価が低い!?』 プチっとスタディ vol.66
[キーワードと言い換え]
インポスター症候群
≒
自身の成功や実績を、運や外的要因によるものと捉えて自己評価を低くしてしまう心理傾向
[解説]
あなたも
実力で達成できた結果や成功に対して、
「これはたまたま運が良かっただけ」なんて謙遜することがありませんか?
※音声版の耳からプチっとスタディなら全話無料で最後まで聴けます
この程度であれば自意識過剰にならずにその後も成長できそうですが、逆に拗らせてしまうと厄介です。
(このバランスが難しい…)
実際に当人の実力が大きく影響し、望ましい結果に至った場合であっても、
「いや、これは自分なんかには出来ることではない。」
と必要以上に自身の能力を否定してしまう方っていますよね。
このような
’自分の実力を認めてあげることが出来ず、むしろ成果への関与を否定してしまうような心理傾向’をインポスター症候群と言います。
なんだかvol.21の自己奉仕バイアスやvol.65のダニングクルーガー効果と逆の現象な気がしますが、「本当に能力を持っている人」はインポスター症候群に陥りやすいようです。
ちゃんと能力を備えている人に限ってこのように塞ぎ込んでしまうのは、とてももったいないですが…
今そんなことを言っても仕方がありません。
(まあね)
ケーススタディで更に学んで、少しでもそういった人に手を差し伸べていきましょう。
[ケーススタディ]
プチット君とピート君が所属するサッカー部には、左サイドバックで正確無比なパスに定評のあるコハマ君がいます。
(定評のあるってどこかで使いたかった)
勉強も出来て性格も控えめ、誰に対しても優しい「ザ・優等生」なやつです。
vol.65でサッカー部の勝率が下がってしまう少し前の時期に、コハマ君は他校の男子生徒に絡まれている女の子を助けてあげたことがありました。
(ま…まさか…)
コハマ君は柔術なども習っているので、簡単に男子生徒を追い払い、絡まれていた女の子を家の近くまで送っていってあげたのです。
(どこまでデキるやつなん?笑)
コハマ君がサッカー部に所属していることを知った女の子は、お礼をする為にサッカー部の練習などを見に来るようになったのですが、そのまま頑張っているコハマ君のファンになっていました。
vol.65のエピソードに出てきた3人組の一人がその女の子ということになります。
(焦らさず伏線回収したな笑)
正確無比なパスが出せるコハマ君、実はドリブルなどの技術も評価が高いです。
(え、女の子の話広げないの?)
彼が、「見に来る女の子達に浮かれたチームメンバー」にさえ気を使わなければ、チームの勝率を下げずに済んだレベルです。
インポスター症候群により著しく自己評価が低いコハマ君は、
「自分なんかが目立つより周りのメンバーにパスを繋いで決めてもらった方が良い」と考え、パスに徹します。
(だから尚更パスに定評あんのね)
コハマ君のパスはいい場所に出るものの、肝心の受け取り側がパフォーマンスにばかり意識がいってしまいゴールを一向に奪えません。
顧問も
「コハマも自信持って、もっとボールキープしてもいいぞ。お前ならパスせずとも決められる場面あるだろ。」
と何度も言ってくれました。
でもコハマ君にはそれに応えるほどの自信はなく、なんならパス相手のミスすら自分のパスが原因とまで思い込んでいます。
(そんなにかい…)
自己評価が低いとその分、行動も抑制されてしまうんですよね。
「自分には出来ない」という発言にvol.36の一貫性の原理が乗ってしまうと、さらにその傾向が強まります。
本当に勿体ないです。
[投げかけ]
あなたも自分の成果や周りからの評価が良いものであれば、素直に認めて自分を褒めてみてはいかがでしょうか?
以上
今回は『インポスター症候群』を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『メタファー』
こちらを解説予定です。
なお、プチスタはテキストのみでなく音声配信も行っております。
拙い配信とはなりますがテキスト版から若干アレンジをしておりますので、宜しければそちらもチェック頂けたら嬉しいです。
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そして、音声配信時は応援者様の紹介用に提供枠を設けております。
各回の提供枠は’期限付きで販売‘も行っているので、プチスタを応援頂ける方、また提供枠を活用したい方はご一緒にプチスタを盛り上げて頂けたら幸いです。
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お楽しみに!
まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!