『情報は意識に吸い寄せられる!?』 プチっとスタディ vol.86
[キーワードと言い換え]
カラーバス効果
≒
意識している事柄に関連する情報が自然と際立って入ってくるようになる現象
[プチっと解説]
あなたも直近で強く意識したことがあるような事柄については、
いつもだったら気にしないようなことでも普段より多く目にする感覚を覚えることはありませんか?
占いなどのラッキーカラーなどは代表的な例と言えます。
あ、2文でケーススタディまで終わっちゃいましたね。
(おいおい)
嘘です。
占いでラッキーカラーを見た後って、その色がやたらと目に入ってくるようになると思います。
いつも見ている風景や接している環境であっても、その情報が際立って見えてくるようになる訳です。
この現象はカラーバス効果と言われています。
2文で終わらせたら肝心のキーワードが入っていませんでしたね。
(それはダメだ笑)
代表例でも「カラー」が使われていますし、キーワードの一部にも「カラー」が入っていますが、
これは色に限った話ではありません。
ここからちゃんと深掘りするとしましょう。
(それが良い)
[更に深掘り]
そういえば似たような現象、前に紹介したことがありますね。
(なんか愉快な名前の!)
vol.56のカクテルパーティ効果のことです。
心理効果としてのベースは一緒ですが、
カクテルパーティ効果が「聴覚情報」に対して働く効果を指すのに対し、
カラーバス効果は「視覚情報」に対して働く効果となっています。
視覚と聴覚は重要な知覚ですし、それらの情報の優位性についてはvol.74のメラビアンの法則でもお話しましたね。
(与える印象の話だ)
そしてここからは本題として、
解説でも触れた「カラーバスは色だけに限らない」部分を掘り下げていきます。
色以外の情報としては「形」や「模様」もそうです。
vol.45のパレイドリアを覚えていますでしょうか。
そこにあるはずのないものが見えてしまうアレです。
これは顔などを連想しやすい形や模様を重要情報として認識する、
人の生まれ持った性質によるものですが、
必要以上に特定の視覚情報が気になってしまう点はカラーバス効果のそれと一緒ですね。
(おぉ)
また「文字」、とりわけ「単語」もそうです。
きっと各回のプチっとスタディを読んだ後の皆さんは、
取り上げられている「キーワード」をしばらく生活の中で目にする機会が多く感じていたりするかもしれません。
(そういう節あるね笑)
メラビアンの法則の比率からも言えるように視覚情報の影響力は大きい分、
カバーする情報の範囲も広いと言えます。
カラーバス効果、恐るべしです。
[投げかけ]
あなたも
相手が意識する視覚情報を何かに活用してみてはいかがでしょうか?
以上
今回はカラーバス効果を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『リフレクション』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!