FACE展2023を20分で駆け抜ける
我が子を連れて、SOMPO美術館「FACE展2023」を約20分程度で鑑賞したので、ここに記録します。
我が子、仮にπ(パイ、もうすぐ2桁になる歳)とします。πさんは行動の速さがとても良い所であり、せっかちとも言いますが、いつも私はその速さについて行くのに必死です。
分かってはいたけれど、こんなに早く美術館を去るなんて・・・
もちろん作品を観ることが目的なのですが、実のところ真の目的は「πさんと一緒に美術館へ行くこと!オーディエンス賞に投票すること!」なので、ゆっくり鑑賞はできなかったけど、目的は達成できました。
「FACE展」若手作家さんの作品ということで、玄人よりの展覧会なのでしょうか?観ている方たちのガチな雰囲気も伝わってきました。作品との距離が近いし、色々な角度から1つの作品をかなりゆっくり観ている。
そんな中で、サクサク進んでいる私とπはなんだか異物?でも気にせず。子どもでもしっかりと(早足で)展覧会を鑑賞できるし、一票を投じることができるのですから〜。
まず、我が子πが気になった作品。⇩
私が気になった作品⇩
童子の目線が鑑賞者とは合わないのだけれど、気になってしまう作品でした。魅力的な淡い色使い。改めて観てみると、左側の色がついていない白に見える葉の部分が葉っぱ童子なのかな?とか、童子に見えるけど童子に見えなかったりするのも面白い。
寒い時期に展覧会を観に行ったので、春が早く来てほしいという心情と作品がマッチしました。ミクストメディアー楽しいー。
この作品は、参加しているメンバーシップ「オトナの美術研究会」のちいさな美術館の学芸員さんも取り上げられていまして、私も気になっていました。右側の緑っぽい色の部分の使い方!古美術のような。粋です。
波の白、うねり。そして赤。余白が最高!
πさんと私がともにいいね、と選んだ作品⇩
版画!力強い感じ、πさんも観た瞬間に「これ」と反応していました。
2人とも好きでよく読んでいた版画作家さんの絵本(動物を描いている)を思い出しました。
オアシス!目に飛び込んできます。
展示会場を出て、ちょいとソファで一休み。どの作品をオーディエンス賞に選ぼうかなー?気になる作品多すぎて迷っちゃう〜なんていう余裕はありませんでした。せっかちπさんは鑑賞しながら推しの1点を決めていて、用紙にも記入し終わっています。そして、「早く早く」と横で急かされます。でも私は少し粘りました。5分ぐらい。
オーディエンス賞のあるイベントって楽しいです♬作品観るだけで終わらないのですよ。自分がイベントに参加した!感覚なので、時間が経っても記憶に残ります。
後日、πさんから「あの賞決まったの?」と聞かれました。その時はまだ会期の途中で決まっていなかったので、「まだだよ。決まったら教えるね。」と言いながら心の中でシメシメと思っていたのでした。こうやって、少しずつ我が子に美術鑑賞の楽しさを浸透させて、ともに楽しむためのプランが上手くいったぜ!やったー!
この記事を書いている今、オーディエンス賞は決まっています。πさんに伝えたらどんな反応をするのか、とても楽しみです。