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【展覧会】エドワード・ゴーリーを巡る旅 そして生誕100年 芥川紗織展〜横須賀美術館〜

誘われるがままに、飛びついて。エドワード・ゴーリー・・・そして、横須賀美術館所蔵品展「生誕100年 芥川紗織」も同時開催されているということで、喜び勇んで行って参りました。

入り口を入って右側の展示室

写真撮影は入り口すぐのスペースから展示室内を写すだけならOK、ということで1枚だけ撮影。

エドワード・ゴーリーは独自のモノクロの線画で知る人ぞ知る作家さんです。今回、ゴーリー好きのお友達に誘われて、かなり堪能しました。
モノクロの原画が多く、緻密緻密緻密。「うろんな客」「不幸な子供」「恐るべき赤ん坊」など、作風はミステリアスでシュールな感じ。
その作風とは裏腹に、バレエ鑑賞好きで、推しのバレリーナがいて舞台衣装を担当していたとか、晩年過ごしたアメリカ・マサチューセッツ州のゴーリーハウスでは彼の好きなものに囲まれて暮らしていたとか、ものすごく人生を楽しんでいた方という印象です。
特に気になったのは絵本「ジャンブリーズ」の原画。
ゴーリー好きのお友達曰く、彼の作品の中では、明るい作品なのでは?ということです。


絵本「ジャンブリーズ」エドワード・リア 文 エドワード・ゴーリー 絵 柴田元幸 訳

ジャンブリーズはエドワード・ゴーリーとエドワード・リアのコラボ作品。ゴーリーのコラボ絵本作品の中でも有名で、2人のエドワードは同じ名前だけれど、夫婦とか親戚とかではなくて。
絵本の内容は、見たところ多国籍な人々が船に乗って旅するお話。
旅した結末はどうなるのだろう?と気になりすぎたのと、リアの繰り返しの韻を踏んだ文章とゴーリーの絵とのマッチングに惹かれて、ショップで絵本を購入しました。


ふるいにのって ふなでした

みんなで旅してどうなるのかは、お楽しみ!気になった方は読んでみてください。



そして、実はこちらの方が本命なんじゃないかというほど楽しみにしていた「芥川紗織展」。2024年は生誕100年!最高でした。


《無題(ポートレート)》 制作年不詳  NUKAGA GALLERY


《影のある物体Ⅰ》 制作年不詳 NUKAGA GALLERY


《スフィンクス》1964年 

ホワイトキューブの展示室に、作品がスラッと並べられていて、展示室全体の写真を撮らなかったことを後悔し。空間にいることに夢中になっていて、写真撮影を忘れてしまっていた。。。

芥川紗織さんは、ピカソ岡本太郎に影響を受けていたり、猪熊弦一郎に油絵を学んでいたりと、ピカソや岡本太郎が好きな方には、めちゃくちゃ響きます。私もその内の1人。

ー42年の短い生涯の中の約15年ほどの間に 200点以上の作品を残したー

詳しくは芥川(間所)紗織 生誕100年特設サイト芥川(間所)紗織 公式サイトもあるので、要チェックです。

彼女の作品は、〈初期作品〉〈女シリーズ〉〈神話・民話シリーズ〉〈抽象画〉と続き、制作年不詳の〈パステル画〉と分類されるわけですが、本記事に掲載した写真は全て〈抽象画〉。特に知識もなく、数ある素敵作品の中から直感で気になった作品を撮影しただけなのです。
つくづく、抽象画が好きな自分を発見しました。

横須賀美術館では、他の所蔵展、【新恵美佐子 祈りの花】や谷内六郎館での【週刊新潮表紙絵展 奏でるー楽器の調べー】も開催中で、見所はたくさん!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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