今夜も、尻に敷かれる #呑みながら書きました
今夜も眠れない。
基本、昨年出産からずっと睡眠不足である。
寝かせてくれないのだ。あ、旦那ではない、息子のオモチ(あだ名)だ。
寝れなさ過ぎて、産後数ヶ月はよく泣いて、大好きなピザーラを目の前にしてボロボロ涙を流し嗚咽しながら、しっかりピザを完食していた。「今日こそ死にたい、今日こそ死なせてほしい」と本気で願っていた日も多かった。産後うつだったと思うけれど、本格的に死が迫ってきそうだったら、判断ができるうちに助けを呼ぼうと思っていた。
うっかり気を抜くと、今でもダークサイドが顔を覗かせるので、睡眠不足になりがちなときは昼寝をキメるのだが、思うように寝れない日も多々ある。なんとか生きる希望を見つけようと思って、自分が甘党だったのを思い出し、毎日毎晩たけのこの里や、ハーゲンダッツのクッキー&クリームを食べて気持ちをそらしていた。おかげさまで今では甘党から大の甘党に昇格し、魔神ブウ(善)バージョンで日々お送りしている。
オモチは今日で10ヶ月になった。
いきなりつかまり立ちを数日前に始めたと思っていたら、今日は階段を2段補助なしで登っていた。最近はもぐもぐ期を迎え、手掴みで野菜も食べれるようになった。拍手の音がなかなか鳴らなかったのに、少しずつパチっと小さな音が鳴り出している。できることがたくさん増えた。すごいじゃないか、息子。
一方で、わたしはできないことが増えた。
家事も掃除も料理もできない。自分の時間がない。結局、何もできなくなった。保育園の洗礼に春から休む暇もなく続き、オモチからうつった病気は仕事をキャンセルせざるを得ない状況に陥り、待たせてしまっている仕事も発生し、恐れていたことが現実になって現れた。やりたいことが増えて、さらにやれないことが増えていく。この蓄積が厄介でストレスフルだ。
しかし、隣を見ると産前産後も変わらない生活をして、元気いっぱいの旦那がいる。わたしはいろいろな意味ですっかり変わってしまったが、一切変わらない旦那がいることは救いである。
同時に恨めしい気持ちも、もちろんある。朝から寝癖1つも直せないまま過ごすわたしと、朝からお風呂に2時間入る旦那。オモチが夜中に急に泣いたり、寝相が豪快で180度回転してお尻をドンと顔にぶつけてくるのを寝ぼけながら抱き寄せるわたしと、爆睡していびきを盛大にかいて大の字で寝る旦那。産前産後から思うように働けないわたしと、元気いっぱいに働く旦那。
なんだか「愛しさとせつなさと心強さと」を思い出した。尻に敷かれているのは旦那じゃなくて、わたしの方なのかもしれない。いやいや、毎晩下敷きになるのは寝相の悪い息子のお尻だけで十分だ。
でも、ここに来て、少しずつ、やりたいことができてきている。
身体が戻ると、連動している心もダイレクトに影響を受ける。これからやってくる冬にむけて体力をつけ、来春にはもう少し本来の自分を取り戻したい。
さて、180度回転しているオモチの姿勢をなおして眠りにつきたい。今夜は何回起こされるのだろう?おやすみなさい。
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