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ローランホイホイ

お客様!お客様の中で「厨二病」の方はいらっしゃいませんか!?

突然すぎた。すまない。しかしながら現代日本に隠れ厨二病患者は多く生息しているのではないか?
無自覚なのは仕方ない。厨二病とはそういうものだ。例に漏れず、また悪びれもせず僕自身もその患者の一人であることは自負している。そうじゃなかったらYoutubeの広告に「転生なろう系の漫画」のCMは流れてこないし、某キリト様は映画化されてないはずだ。
そして更に単刀直入に、そして怖がらず言おう。

Sound Horizonとは日本を代表する厨二病患者の憩いの場である。

"Moiraのみぞ知る"――

進撃の巨人第122話にて、同作アニメ一期OPである「紅蓮の弓矢」の「豚」。6年前、第64回NHK紅白歌合戦にまで出場していた楽曲の歌詞の一部が伏線となって2019年に回収されたのだ。イェーガー!!と叫んだ諸兄も多かったであろう。当然、僕の周りでお祭り騒ぎになっている。

さて、2013年に紅蓮の弓矢で一大旋風を巻き起こしたLinked HorizonはRevo(以降陛下)の一つの顔である。
Linked Horizon直訳すると「繋がっている地平線」陛下がコラボ先の世界観を音楽で表現する際に使われるアカウントである。
どちらがメインアカウントなのか分からない。僕らの言葉で言うなら「"Moiraのみぞ知る"――」ってやつだ。

Sound Horizonの世界観

Sound Horizonの楽曲には特有の言葉が存在する
先ほどの「"Moiraのみぞ知る"――」などが良い例だろう。意味は「運命だけが知っている。」

ほら、厨二臭い言い回しだろ?しかも読み方はMoiraで「ミラ」である。
ギリシア語らしいぞ。君、そういうの好きだろ?

MoiraはSound Horizonの4枚目のメジャーアルバムであり、第六の地平線。
副題は「―――“運命は残酷だ されど 彼女を恐れるな
女神(ミラ)が戦わぬ者に微笑むことなど決してないのだから”―――」

あえて一言で伝えるなら、双子の男女が運命に翻弄されるお話
ある日、奴隷として売られバラバラに育った彼らの願いは互いに再会をすること。

こちらはコンサートの模様がDVDとして発売されていて、ニコニコ動画やYoutubeなどでUPされている。
しかし、残念なことに現代社会に生きる我々は時間に追われている。僕だって日課の愛犬との散歩を欠かしたくはないし、お風呂もできることならゆっくり入りたい。

そこでMoiraから一曲。「死せる英雄達の戦い -Ηρωμαχια-」こちらをオススメしよう。

理由は2つある。まず歌詞職人が仕事をしている。これは大きな要因である。特にSound Horizonの楽曲は同時に何人も歌うし、それぞれ歌詞が違ったりする。さらに語りと呼ばれるセリフまであり、それも日本語とは限らない

…無茶苦茶だ。無茶苦茶しやがる。しかしそれがまた良い。一回で分からないってことはつまり何度聞いても新たな発見があるってことだ。…僕はドМ患者でもあるのかもしれない。でもそこもまたSound Horizon楽曲の魅力なのだ。

オススメする2つ目の理由だが、Moiraのストコンに出る基本人物総出演であり、配置がとても美しい。舞台の演出や衣装などもよく映えている。(しかしカメラワークが非常に惜しい。笑)
後半もしっかり盛り上がり、陛下が半音上げる所なんて鳥肌立ちまくりだ。陛下万歳!

ところで聡明な諸兄の中には「どっかで聞いたことのある声」に気付いただろうか?実は有名声優が数名紛れている。分からなかった方はぜひもう一度聞き返してみて欲しい。
これは僕からのささやかな課題としておいて次回があればそこで答え合わせとしようか

しかしまぁ残念ながら、この一曲だけではMoiraの真価は発揮されていない。
某ゴムゴムのゴム人間とその兄との感動的な再会だってそれまでの愚直なまでの頑張りがあったから感動を呼んだ。多くの人の心に刺さったんだ。
Moiraにおける登場人物のバックストーリーはその一枚のアルバムの中にすべて詰まっている。わがままかもしれないが、ぜひとも1枚まるごと聞いてその上で映像を見て欲しい。なぜならコンサートは1つの解釈にすぎないからである。

地平線の旅人

リアル脱出ゲームが流行っている。あれは非常に難解な謎解きを楽しむエンターテインメントである。僕らは「解けない謎」が大好きである。推理小説なんかもトリックが簡単では読み手も飽きてしまうだろう。つまるところそこに人々は魅了される。君らもドM患者なんだ。僕だけではなかったようだ。ぼっち回避。セーフ。

Revo陛下の楽曲の特徴として、1曲が長いこと(10分を超える物もある)。また途中で転調したり、そもそも全然違う曲のメロディが流れたりする。
それらの接点は関係があるかもしれないが、ないかもしれない。陛下曰く”解釈はそれぞれに任せる”そうだ。

ストーリーを考えたり、時代背景を考察したり。そんなこと、一般ピーポーの僕らが普通はしない。
僕なんて学生だった頃は音楽の通知表に2以上の数字を見たことないし、リコーダーだって中学3年生になるまで吹けなかった。Moiraに誓って本当だ。間違っても自分の子供には言えない。それどころか将来の彼女にだって言ったら引かれるだろう。

そんな僕だが、地平線への理解を深めるためにドイツ語やフランス語、アメリカの歴史や宗教革命の勉強をした。だってしょうがないじゃない。愛してしまったんだもの。(※Stardust参照)

…こほん。えー、まぁそういう事です。言葉にするってのはやっぱりとーっても恥ずかしいですね。
しかしながらそんな風にあれこれ妄想したりする人を「地平線の旅人」と呼ぶ。そしてSound Horizonのファンのことを僕らは「ローラン」と呼び合う。少し前まで「サンホラー」と呼ばれていたが、ある時期から「ローラン」となった。こちらについて話し出すとこれまたとーっても長くなりそうなので割愛させてくれ。すまん。また今度な。

まとめ

さて、まとめると僕らはみんな厨二病患者であり、ドMである。そしてここまで読んでくれた諸兄はもはや「ローラン」と言って過言ではないだろう。こちら側へようこそ。だってそうだろ?こんな駄文をもう2500字くらい読んでるんだから。

ここはせっかくなのでMoiraから。今度はお師匠のお言葉を借りることにしよう。

”さぁ、お立ちなさい友よ。お主は、お主の地平線を目指して…!”

(終わり)

(追記)
Linked Horizonの曲のタイトルやメロディにはSound Horizon要素がふんだんにこれでもかっ!ってほど盛り込まれている。ローラン大歓喜だ!さすがは我らが陛下!
しかしながらそれらを考察することはオススメしない。あれは公式パロディであると僕は位置付けている。進撃の巨人で言うところの「進撃!巨人中学校」みたいな物だ。現状ではスピンオフ程度に留めておいてある。
もし諸兄の中でそこに地平線を見い出した兄貴が居たならぜひともご教授していただきたい。

それと。ミシェルには気をつけろ。以上だ。



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