忘れているのに残る存在
誰だったか。
今や名前もはっきりと思い出せないけれど。
その人は力強くて
それでいて痛みがわかる人で
愛情に溢れていた。
淫靡で卑猥なことばかり話すのに、
どこかきれいで美しい。
そんな感じの人だった。
僕のことを一番にはしてくれなかったから
自然と僕は離れてしまったけれど
ふとした瞬間によぎっては、
ため息出ちゃう。
やっぱりすきだなぁって。
一番にはしてくれなくて
恋心をもてあそばれたと恨み節も言いたくなるのに
そのひとに思いを馳せている時の気持ちは
いつもあたたかで。
敵わないな____________
もう名前も思い出せないくらい
ずっとずっと昔の出来事なのに
一生その人には敵わない。
幸せな時を、ありがとうございました