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職業を考える【コンセプト再考】

前回の続きです!

自分のコンセプトの最後、職業の部分を考えてみる。

まわりの人を笑顔にできて
おもしろくてかっこよくて
挑戦しつづける〇〇〇〇

キーワード探し【コンセプト再考】

〇〇〇〇の部分です。

前回、「〇〇〇〇には、独創性が求められる職業が入るといいのかな。何かをつくる職業になりそう」と書いた。

最初のコンセプトは「エッセイ作家」、その次は「写真家」。クリエイターというよりはアーティスト寄りの職業を挙げてきている。

そして、「エッセイ作家」も「写真家」も、自分が本当に関心のあるところを外してしまっているような気がしている。今回の記事中で核心に迫れるかわからないが、今感じるものを言葉にしてしばらくのコンセプトとしたい。

今まで、好きなことや、やってみたいことを具体的なものから考えてきた。自分の感情を言葉にするのが好きだからエッセイ作家、写真を撮ったり見たりするのが好きだから写真家、というように。自分の辞書のよく見るページから参照してきた感があるのだ。

今回は無自覚な理想に近づきたいので、自分の理想の空間や状況を妄想してみる。

――妄想――

マンションかアパートの一室。そこで私は一人暮らしをしている。壁は白くて床はフローリング。観葉植物が置いてある。ラグやソファ、クッションの色は少しくすみのある赤や青や緑。柄の入ったものもある。家具は木製で、基本的にはシンプルだけどたまに個性的なものも混じっている。壁には好きな絵や写真を飾っている。

ラックにはお気に入りの服だけが掛けられている。着心地がよくて、楽しい気持ちになる服だ。大きな鏡の前でおめかしをして、「最高!」と思ってから家を出る。

もらい物があったり、買ってきた本を積んだりしていて、完璧に統一された空間ではない。窓から日が差していて、全体的にあたたかみを感じる部屋だ。

仕事は家ですることも、外に出かけていくこともある。コーヒーを飲みながら、お気に入りの服を着てパソコンに向かっている。人としっかりコミュニケーションをとっていて、お互いを信頼して仕事をしている。

たまに人を家に招く。平日は夕食をとったり、週末はお茶会をしたりする。つくりなれた料理を出したり、近所にあるお気に入りのケーキ屋さんのケーキを出したり、ちょっとしたおもてなしをする。他愛ないおしゃべりをして、「明日も仕事だ~!」とかなんとか言いつつ、解散。

休日は映画館や美術館、お洋服屋さんに行って、ランチかお茶でもして、スーパーに寄って帰る。一人で行くこともあれば、友人や恋人と行くこともある。感想を話したり、書いたりして楽しむ。明日の支度をしてから、早めに寝る。

人とのコミュニケーションや、美しいものに触れる時間を大事にする。大きな波はなくても、きちんと心を動かす時間を持つ。あたたかくて、安心できる毎日だ。

――妄想終了――

書きながら、心が落ち着くのを感じた。思っていたよりも、穏やかな生活を思い描いているらしい。

意外だったポイントは以下。

・一人が好きだけど、人と関わりたいとも思っている
・もてなしたいと思っている
・内装は北欧モダン的な雰囲気
・健康的
・おしゃれ感がある
・かなり日常的

やったことがないこともいくつか出てきた。

・一人暮らし
・部屋を自分好みのもので埋める
・人を招く
・料理をふるまう

これを職業に落とし込むと……何になるのだろう。

・空間をつくっておもてなしをする空間デザイナー?
・好きなものを集めるセレクトショップのバイヤー?
・お茶してしゃべってリラックスできるカフェのマスター?
・何かに触れてものを書くライター?
・自分の感性重視でものを書くエッセイ作家?

ふと、本屋Titleが浮かんだ。荻窪にある小さな書店だ。1階の奥にカフェがあり、2階にはギャラリーがある。店主の辻山良雄さんは本や書店にまつわるエッセイも書かれている。

あるいは、ブックカフェもいいかもしれない。本を読みながらコーヒーを飲む。勉強する人がいてもいい。子どもには少しだけサービスをしたりして。小さなギャラリーもあって、絵や写真や言葉の展示がある。関連書籍やグッズも販売する。

家や職場、学校のほかに、すこしだけホッとできるような居場所になったらいいと思う。サードプレイスというのだったっけ。

必ずしも人と交流する必要はなく、基本は一人で過ごす場所。私にとって書店やコンビニ、UNIQLOは一人でいられて安心できる居場所だ。初めて行く場所にあるととてもホッとする。セーブポイントのような場所。

うん。ギャラリー付きブックカフェのオーナー(たまに文章を書く)みたいな感じかな。このままでは長いので、せっかく出てきた「セーブポイント」という言葉を生かしてみてはどうだろう。

まわりの人を笑顔にできて
おもしろくてかっこよくて
挑戦しつづけるセーブポイントマスター

「セーブポイントマスター」は造語です。だいぶ気恥ずかしさのある響きだ……。でも、なかなかよく言い表しているのではないだろうか。

以前の記事に、「弱った人の拠り所になって大変だった」と書いた。今回の記事と矛盾しているかもと一瞬思ったが、おそらく私にとっては「自他境界が薄いこと」のほうが問題だったのだと思う。自分にできることを超えて心を砕いてしまったのがよくなかった。

心地よい距離感のある場所。誰かがいるけれど、安心して一人になれる。少し回復したら、またそれぞれの日常に戻っていく。

うん、かなり核心を突くコンセプトにできた!
当分はこれで行きたいと思います。

私は「セーブポイントマスター」。
心に思うだけでちょっとにやにやしちゃいます。

〜余談〜
初めてGINZA SIXに行ったときも蔦屋書店に入って心を落ち着けました。選書がツボすぎて何時間もいられそうだったな……。店舗によって、選書に個性があるのも楽しいですよね。都心の書店も好きですが、郊外のデパート内の書店は子ども向けのコーナーが充実していることが多くて、それもまた安心感があって好きです。

みなさんのセーブポイントも、よろしければ教えてください!

おわり

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