間接おしくらまんじゅうが引き起こす混乱と、女子トイレにまつわる小さな思い出
(この記事タイトルは、ChatGPT に作成してもらいました)
それは、いつもと同じ朝。電車を待っているときだった。定刻になっても、電車が来ない……。
まあ、私は、いつも数本早めの電車に乗って、わざわざ一駅戻って座るといった余裕のある通勤をしているのだが、電車が遅れているのであれば、今日は戻らずに、最初から進行方向の電車に乗ればいい。この余白があるので、私は電車が多少遅れた程度では遅刻しないで済む。
ただ、問題があるとすれば……それは、座って通勤ができないということだ。ということで、その日は、久々に立って通勤となった。まあ、体力もだいぶ回復してきているし、1日くらいなら大丈夫だろう……。
私が立った場所の目の前には、若い女性が座っていた。見た感じ、高校生ぐらいか? いや、平日の朝で私服なので……大学生か? にしては若く見えるが、予備校生か?
そんなことを思っていると、会社最寄りの駅まであと2駅というところで、その彼女が降りた。あと2駅であっても、電車を降りてからしばらく歩くことを考えたら、その数分だけでも座っておきたい。
ということで、ありがたく、その席に座ったのだが……。
○私が座った座席の違和感とは?
そこは、妙に温かい席――というか、熱っ! しかも、しっとりと汗ばむ湿り気まで感じられる始末。
(彼女、おしっこ漏らしてたワケじゃないよね?)
さすがにそれはないと思うのだが、彼女の温もり――というか、リアルな体温を感じられるその存在感と壮大な自己主張をしてくるその座席に、女性慣れしていない私は、どうも落ち着かない……。
(人間って、こんなにも温かいものなのか?)
(ていうか、これって間接キスではなく……おしくらまんじゅう?)
とにかく、彼女のお尻と私のお尻が、このぬくもった座席を経由して、間接的に接したことになることは間違いない。
しかし、やはりこれはどうも落ち着かない。ゆっくり体力を蓄えるために座ったのに、なんか悪いことをしている感じがするし、そもそもお尻が浮いたような感じがして、体力が回復しそうにない……。
○仕事で女子トイレに入ったときの話
――そういえば、以前、仕事で女子トイレに入らないといけないことがあったのだが、そのときの落ちつかなさと似ていると感じる。全面桃色の空間――それは、タイル張りの壁も、個室の扉も――。確実に地面をとらえて一歩一歩前に進んでいるのに、足が浮いたような感じさえする。一緒に入った年輩の施設管理スタッフは、慣れているのか……故障した水タンクについて、そそくさと私に説明してくれるのだが……私は、そんな説明も上の空……。
現実に引き戻されたのは、数分経って、少しその空間に慣れてきた頃に、ふと気づいたトイレの匂い。
(あれ? ここ女子トイレなのに……なんだか臭いぞ?)
私は勝手に、女子トイレはいい匂いがするものだと思っていたのだが、そこは、男子トイレ同様……やや古いおしっこの残り香というか、まあいわゆる「トイレの匂い」が充満していたのだ。
まあ、そうだろう。要は、男子も女子も同じ人間。排泄物には、そう大差がないということなのだ。ただ、これは偏見なのだろうが、女子の方が、便器からはみ出さないように清潔に使うものと思っていたのだが、実は、ここもそんなに性差がないのかもしれない。
いや、清掃の行き届き具合の差か? それとも、単に私が匂いに敏感すぎるだけなのか……?
小学校低学年時代にトイレ掃除当番だったとある日、理由は忘れたが、女子トイレ掃除当番のメンバーと対立してしまい、その際、男子数人で女子トイレに乗り込むことになったこともあったのだが……まさか、大人になってまで――施設管理者とはいえ――女子トイレに入ることになるとは思ってもみなかった。
○安らぎを取るか興奮を取るか
さて、だいぶ話がそれてきたので、その時のトイレ掃除の話は、また別の機会に記すこととして、話題は電車の座席の話に戻すのだが――結局、その温められた座席の熱エネルギーを、私のお尻が全てを吸収してしまう前に、目的の駅に着いてしまった。
実は、今の会社は、ちょうど駅と駅の中央くらいにある関係で、実は、一駅なら乗り過ごしても、大勢に影響ない。なので……本当に、このままもう一駅先で降りるべきか、いつもの駅で降りるべきか……少し迷う。
ただ、やはり、正直落ち着かないし、安らぎと言うよりも、むしろ興奮すら与えてくるような感じだったので、逃げるようにいつもの駅でそそくさと降りた。
ということで、その日は、朝から妙な経験をして会社に向かうことになった。しかし、私は、何歳になっても、女性というものに慣れることができないようだ。何か、神秘的なものさえ感じるし、とにかく、私にとっては、何か特別な存在なのだろう……。
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