女心と株式チャート
先日、ちょっとした会社の飲み会が終わった。ちょっとしたとは言っても、一応、支店長も来る総勢40人程度のものだ。そして私は、その代表幹事と、併せて当日は、司会進行を担当する。いわゆる歓送迎会だったので、各種挨拶や、人の紹介もあり、やはりどうしても進行役が必要なのだろう。過去もそのような事績が残っていたので、今回も、それと同様にしたのだが……。
もちろん! 私は、このような人前で話すことというのは「全く」得意ではない! しかし、周りを見渡せば……私よりも若いメンバーには少し荷が重そうだし、私よりも上の方々にお願いするような内容でもないし――ということで、客観的に見ても、幹事のメンバーの中では、私がやるのが妥当だよなぁと思ってしまう。まあ、誰かがやらないといけない訳だし。
とはいえ、これは「仕事」でもないので、まあ気分はそんなに重くない。それに、実は、この幹事のメンバーで2回目の飲み会で、今回の会場が、結婚式の2次会でも使われるような明るい感じ――カジュアルな感じのお店の雰囲気も手伝って、少しは気分も楽になる。
ちなみに、しばらく前には、それこそ社長と取引先などがくる、重々しい会もあったが――そこでは、ちょっとした私の失敗もあり、そのことについては、結局、執筆することなく年月が過ぎてしまったのだが――とにかく、そんな重々しい完全仕事の会とも全然違う!
今回の私の司会の役割は、会が始まる前、会の途中、会の最後、それぞれにしゃべるシーンはあるが、まあ、私自身もイチ参加者なので、少しはお酒も入る。そして、そんな「少しお酒が入った私のしゃべり」が良かったのか、全てが終わった後、同じく共に幹事のメンバーだった私のお気に入りの彼女が言う。
「あの、途中、歩きながらしゃべる姿が、とってもキュンと来ました! 好きです(笑)!」
参ったな、告白されちゃったよ……(笑)。ただ、その時の私は、
「まあ……お酒の力を借りただけですけどね……。」
と、さらっと、そう返すのが精一杯だった……。
というのは、私は、これ以上彼女と進展するとは思ってもいないし、それを望んでいる訳でもない。私も、この歳になるまで、女性に対していっぱいキズついてきている。彼女とは、同じ部署になってもはや1年経過したし、さすがに、これ以上進展がないのも分かる。
彼女からは、こういった節々において、それなりのリップサービスを帯びた言葉をもらうこともあったが、これはあくまで一過性のものというか、その時その瞬間に彼女が「思った」というだけに過ぎない。実際、この飲み会の計画中において、
「一度、幹事全員で、会場の下見も兼ね、みんなで飲みに行こう!」
と提案してみたが、その時もいい返事はもらえていない。
結局、女心というのは「株式チャート」と同様、日々の上げ下げがありつつも、自分ではどうしようもない外的要因に左右されたり、ちょっとしたことで乱高下したりすることもあれば、日々日々、少しでもチャートが上向くよう努力し続けなければならない。それに、そもそも上がりやすいような人もいれば、当然に上がりにくい人もいる。
特に彼女のように、非常に容姿に恵まれ、小さい時からチヤホヤされたであろう女性というのは、やはりどうしても、一般の感覚とはかけ離れた「何か」を持っている。
幸か不幸か、私は、過去を振り返っても、このようなタイプの女性に惹かれる傾向にあったのだが、以前、このようなタイプの女性にきちんと告白をして、承諾を得て、お付き合いという形を取ることもできたこともあったのだが――やはり不釣り合いなのだろう――突然、別れがきたり、おつきあいの期間が極端に短かったり、そもそもお付き合いに至るまでに相当の努力と時間をかけても、結局、お付き合いすることができなかったこともあった……。
結局は、私は所詮男友達にとどまり、都合がいいように利用され続けただけだったり――正直、私ももう、この手の女性問題はコリゴリなのだ。
本当は、この辺も、一度きちんとこの note に記したいと思っているのだが、他にも書きたいことが山ほどあって、なかなかこの話題にたどり着けていない……。
まるで、リアル「ずんだもん」のような可愛らしくも愛らしい雰囲気すら醸し出す彼女。いわゆる、妹系とでも言うのか(こういう言葉ももう古いのか?)。彼女自身、自分自身が実年齢よりも若く(幼く?)見られるのが嫌、年相応に見られないのが悩み、ということだったので、とてもそんなことを本人には言えないのだが、やはりどうしても、服装を始め、大学デビューしました! というような雰囲気がぬぐえない。実年齢よりも、5~6歳は若く見えるのではなかろうか。特に、彼女は小柄だし、社会人というよりも、まだまだ学生の雰囲気すら感じられる。
そんな彼女自身は、まるで昭和時代の女学生のように、大人っぽくなりたいというか、背伸びしたいという想いをもっているようなのだが……まあ、今後も、私は人生の先輩として、彼女を遠くから見守っていたい。
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