見出し画像

今年度2回目のイベント業務(その2)

イベント業務で、私のお気に入りの彼女と、かなり近くで仕事をすることになった。私といつもペアで仕事をしてる彼が言う。
「(彼女は)ちょっと独特で変わったコだけど、面白い子ですよ。ゆっくり話したらいいですよ。」

私は、過去を振り返ると……どちらかというと、天の邪鬼ではないが、自分が好意を寄せる人には、よそよそしく冷たく接してきた過去がある。それは、うまく行かなかったときの逃げ道だったり、失敗したときにガッカリしたくなかったりするためだとは思うが……。

ただ、私ももう人生折り返し地点。程度の差こそはあれ、基本的には、誰しも「好かれて嫌な想いをする人はいない」と思う。度を越えないように、その時を楽しめばいいのだ! と思い、今回はいい機会だし、積極的に彼女に関わろうと決意する。

朝、イベント開始前に会場へ向かうときに、ちょうど彼女と一緒になりそうだったので、私は彼女に、
「もう、行けます?」
とたずね、少し待つ。そして、彼女と一緒に会場へ向かう。道中、彼女に話しかける。
「いやぁ。実は、今日は一緒に仕事ができるのが楽しみだったんですよ(笑)。」
元気な彼女との会話が弾む……。

――少し仕事が落ち着いた時間帯に、彼女に話しかける。最初は、仕事の話から、彼女が、どうして我社に入ったのか……などなど。そんな中、思ったのは、彼女は……確かに、やや表面的で薄っぺらい発言こそ見受けられるものの、基本的には聞き上手で、プラス思考で、話してて相手に元気を与えてくれるタイプだった。

というのは、私が、まだまだ休み明けで、仕事で自信を取り戻せてなく、給与に見合った仕事ができてない――というような話をしたときだった。彼女は言う。
「そんなことないですよ! リーダーは、もういるだけで、そのオーラと雰囲気でチームを引っ張ってますよ! もう、神様ですよ(笑)!」
そんな感じのポジティブな言葉が、次から次にでてくる。

彼女は続ける。
「リーダーは、ちゃんとやれてますよ。もっと自信もって(笑)!」
彼女からは、たくさんの励ましの言葉をもらえた。仕事をしていく上で、気持ち次第で乗り切れる場面もないことはないだろうが、彼女は、いい意味での体育会系の気質があると感じた。いずれにしても、占い師とかに相談したあとのような、なんとも言えない充足感に包まれた。

ちなみに、彼女は、自分自身の給与については、正直「正社員なのに、この程度?」くらい感じていたようだった。さすが、私とは、根本的に器が違う。今のZ世代と言われる若者の、前向きでポジティブ志向を垣間見れた気がした。彼女とは、これ以上の進展はないと思うが、私は、彼女とこのような話ができただけで幸せだった。

【関連記事】


いいなと思ったら応援しよう!