20歳を迎える前に。-3-
路頭に迷う高校生時代
高校生はサクッと振り返りたい。
中学生について長く書きすぎてしまった。
高校はコースごとにクラスが分けられていて、進学コースに入ったことで、勉強漬けの高校生活が入った瞬間から確定していた。
コースは1クラスしかなかったから、3年間クラスメイトがほぼ変わらなかった。クラスメイトと馴染めるようになるのに1年はかかったが、人間関係で悩むことなく高校生活を終えた。
高校生活というのは
「青春のど真ん中、何もかもが良い思い出になる」
という世間的なイメージがあるが、私は特に青臭い思い出もなく、「空白」といったほうが正しいぐらいだ。3年間をもったいないとも思わず、消化して終わった。
というのも、勉強のことだけを教わって、四年制大学に受験するのが決められた道で、それ以外の可能性を知る機会がほとんどなかったし、大学に入るまでは、大学に入れたらそれで良いと思っていたからだ。
学校に何の楽しみもなく行って、7限まで受けさせられて、家でスマホをいじって寝る。バイトをしたときもあった。
勉強第一のクラスに入ったのに、学校以外では一切勉強をしなかった。勉強なんてしてたまるかとイライラしながら愛想のない顔を24時間変えずにいた。
人生で最も斜に構えていた時期だ。たまにクラスメイトに珍しさからか面白いねと言われるぐらいで、良い思い出はなにもない。イライラしかなくてやる気もなかった。
何も持ってないのに勉強もしない。間に合わせのように受験勉強をしても大した結果もなく、志望校とだけ言っていた大学よりかなり下の偏差値の大学なんとか入った。
この大学で経営学を学ぶことになる。
大学生になって、私の考え、興味、性格、人生は変わっていく。
大学生のことはたくさん書けそうだから、数回に分けてお届けしたい。
ちなみに高校生の私がハマっていたものは坂道グループ、一部の邦楽ロック、スマホゲーム、YouTube。
取るに足りないぐらい浅かったので省略。
青春といえるようなイベントがなかった私には、遅れた青春がやってくるのか、20歳は目の前まで迫ってきている。