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KingGnuのことを本当はよく知らない人へ

KingGnuで一番好きな曲は?と聞かれたら、一番とか決められない。全部好きだからすごい困る。
でも、KingGnuをまだよく知らない人に聞かれたら、私は『飛行艇』と答えることが多い。

『飛行艇』は、KingGnuを象徴する一曲だと思う。特に、「KingGnu」というバンドのコンセプトを表す一曲だと思っている。

「KingGnu」というバンド名は、
動物のヌー(Gnu)からきており、春になると個々が少しずつ合流して、やがて巨大な群れになる習性を持っているヌーのように、自分たちも老若男女を巻き込むバンドになりたい、という思いが込められている。

『飛行艇』をはじめて聴いた時、KingGnuの4人がアリーナの中心でこの曲を演奏していて、周りの何万人という観衆が『自分たちもそれぞれのステージで頑張っていくぜー!! 』ていう抑えられない気持ちで、
飛行艇のビートに揺れている絵が目の奥に広がった。

(そのイメージに近い絵が一年後、3rdアルバムの『CEREMONY』のジャケットになりました。)

歌詞には、
「正しさ」を求められる「代わり映えがしない日常の」なかでも、
自分らしく、「自由自在に」「飛び回っていこう」、という常田さんのメッセージが込められている。

そんな思いが、この曲の大きな特徴である四つ打ちのシンプルで、ダイナミックなビートに乗ってダイレクトに伝わってくる。


私が特に好きなところ

ここで私がこの曲で特に好きなポイントに触れたい。


①「ワンバイワン一歩ずつでいいさ」
私が常田さんが書く曲の好きなところのひとつでもあるのが、こうした、人を見放さない歌詞。
飛行艇ってすごいかっこいいサウンドなのですが、こんなにかっこいい曲を、飛ばしていくぜ!っていう曲を、聴いて踊っていても、
そんな自分のなかには、本当に数パーセント、 「とはいえ、うまくやっていけるかな、、、」っていうマイナスな感情が見え隠れする時もある。
でもそんな中「一歩ずつでもいいさ」とそっとフォローしてくれる常田さんの優しさ。

KingGnuって曲もかっこいいし、ビジュアルもかなりイカしていますが、
かっこいいの最骨頂を体感しているなかで、こうした常田さんの優しさに溢れたメッセージがちょいちょい入っている。

老若男女を巻き込みたいって言ってるくらい、どんな人も見放さない、
そんなKingGnuの愛を感じるポイントだな、と思っている。

②「歓声も罵声も飲み込んで」「清濁を合わせ飲んで」
マイナスなこともも受け入れて、という歌詞。
①にも似ているのですが、
「頑張ろう!」って自分自身が最高にイカした気持ちで覚醒していても、
日常生活送っていたら嫌なこと言ってくる人もいるし、ツイてないことも起きる。
でもマイナスなことにも出くわすけど、まあまあ、俺たち俺たちで頑張ってこうぜっていう、
これも常田さんの優しさだなって思う。

こういうことって、上司に言われたり、偉人の本とかにも載ってて、
今までにも触れたことあるメッセージだけど、
なかなか受け入れるのは難しい。

でも飛行艇みたいなバイブス上がる曲の一節で言われると、
「うん、そうだよね、気にせずいくぞーーー ! 」
て感じで頭振って、今日会社で言われた嫌なこととか、
忘れられるんです。


飛行艇はKingGnu自身も、ライブ映えする曲と言っています。
いつか必ず、ライブでこの曲に乗って気持ち良く踊りたいものです。

飛行艇を特に聴いてほしい人


・KingGnuがどんなバンドが知りたい
・白日以外の曲も聴いてみたい
・何かに挑戦したい人、いま挑戦している人
・既成概念に縛られて苦しんでいる人
・とにかくすっきりしたい、頭振りたい

っていう人がいたら、ぜひ飛行艇を聴いてみてくださいね。


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