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あなたに会いたくて #映画ファーストキス
奇跡的に当選して、映画ファーストキスの公開前イベントに行ってきました。(その後、公開後にも2回目観に行ってきました)
映画観た日に旦那さんと意見がすれ違い、気まずい空気のまま食器洗ってたんだけど、「2人の時間は有限なんだから、こんなことしてちゃもったいない」と思い、私から謝ったの偉すぎる。完全にファーストキスのおかげ。
推しの松村北斗さん、初めて直接拝見したけど、本当にスタイルが良くてびっくり。何頭身か思わず数えていました。
それも良かったんだけど、ちょっと映画が良すぎたのでこの熱量そのまま書かせて欲しい。
事故で夫(松村北斗)を亡くした妻(松たか子)が、過去に戻れる事になり、過去を変えようと奮闘するタイムトラベル系の映画。(超ざっくり)
よくある設定のように思えて、全然違う、本当に心温まる映画だった。
坂本裕二節も炸裂で、劇場内みんなで笑ってたと思ったら、気付いたら涙が溢れ出ていて、鼻をすする音がいろんな席から聞こえてくる。
映画の台詞や内容も本当に素晴らしいんだけど、松松コンビが本当に良くて。
坂本裕二脚本の常連、松さんの安定感はもちろんのこと、その相手役として松村さんを起用したの、素晴らしいキャスティング。(推しだからとか抜きにしてもそう思う)
過去と現在の両方を演じ分ける2人。体型や声色が変わるだけでなくて、根幹は変わらなくても月日が経つ事で変わっていく2人の関係や性格が綺麗に表現されていて、なんの違和感もない。
きっと普段も波長が合うんだろうなと思わせるバランスの良い関係だった。
映画が終わった後はしばらく放心状態。泣きすぎて頭痛いし。誰かと感想を言い合いたいような、1人でじっくり浸りたいような、それくらい胸がいっぱい。なんだけど、とりあえず今すぐ大切な人に普段恥ずかしくて言えなかった感謝を伝えたい。ハグをしてその人の存在を確認したくなる。
そんな、自分にとって大切な人がもっと大切になる、大好きな人に今すぐ会いに行きたくなるような映画でした。
ちょっとだけネタバレ感想も…
カンナが何度もタイムトラベルして、何度も駈と恋をする。映画ではそういった場面が違和感なく出てきているけど、もし私が同じ状況になった時、夫は何度も私(しかも16歳?も年上の)を好きになってくれるのだろうか。
どんなに魅力的な人だとしても、初対面で会った人に恋をして、その人といると自分が15年後に死んでしまうかもしれないと分かっていても、一緒にいたいと思えるのか?
そんな疑問も、映画上では全く抱かなかったのは、きっと駈ならそうするだろうと感じさせる、それまでの人物描写からだろう。
自分の死に方を聞いた時、「なかなかかっこいい死に方じゃないか(意訳)」と言うシーンからも、彼の芯があるところが見受けられる。そして、駈の目線や仕草からカンナの事が大好きだと伝わってくる。
15年後を受け入れてからの年の離れた2人のデートは、またもう、最高で。あぁ、だからファーストキスなのかと分かった瞬間、鳥肌がたった。
最後のシーン、駈からもらったトースターで焼いたパンをソファに座って食べるところ。いつもの癖で左側を空けて座ったけど、「あぁ、もう彼はいないのか」と真ん中に座り直す、「でも、やっぱり」と左を空けて座るという一連の流れ、言葉での説明は1つもないのに気持ちが伝わってくる。松たか子の演技力と、塚原あゆ子の演出力の賜物だと思った。
出会って1か月も経たないでプロポーズしたのは、将来が見えていたから?と答え合わせしたいシーンが色々あるけど、多くを語らないのが坂本裕二脚本なので、考察を膨らませて楽しみたいと思う。