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開運!なんでも鑑定団

開運!なんでも鑑定団でマイナスの鑑定額が出るパターンは初めて見た。出品したこちらとしてはまったく納得出来なかったが、しかし周囲からの「まあでも結果としてこうなってるから」みたいな空気に押し切られ、結局、私はテレビ東京に50万円を支払い、足りない分の450万円は消費者金融にて工面することとなった。何を出品したかのかはちょっと法と倫理に触れているためここで書くことは控えるが、しかしだからと言ってそれにつけ込んで金を奪うのはさすがに別の倫理に抵触していると思う。そもそも思い返すと番組の端々に違和感はあった。まず司会として場を仕切っていたのが島田紳助でも今田耕司でもない見知らぬ関西弁の芸人だったのだが、その、トークの内容は二の次にとにかくリアクションと声のでかさに全振りし、あとはただ膨大にサンプリングされたそれらしいバラエティノリを適宜その場に出していくだけの古式ゆかしいスタイルは、とてもではないが昨今人気の若手の芸風とは思えなかった。やはり世の暗さは様々な文化を保守化させ、人々はやさしい笑いを通り越してむしろ粗雑であった過去を求めるのか。あとはスタッフの態度が悪かった。しかし、いま考えたら個人的な違和感はそのくらいであとはいつも通りの鑑定団だった気がする。そういえばナイナイのゴチとかも出演者が払ったりしてるな。ああいうノリって普通にあるのかな。ていうか法を犯している時点で絶対に近いうちに逮捕されるのに、わざわざ借金作ったの全然意味わかんないな。と、いま突如として司会者の名前を思い出した。あれ知ってる芸人だ。あれだ、結構好きだったし、別に若手でもないわ。

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