ありきたりな言葉で踊る夜を許せない?

訳もなく涙が出る。
昨日は絵本を見て
今日は木のさやさやした音を聴いて
涙が出そうになって、ぐっとこらえた。
息が少し詰まって、胸がぐっと苦しくなって、視界がゆらゆらしたら
涙のご登場。

私はきっと疲れているんだろう。
きっときっとたぶんたぶん。
家族にアニマルセラピーを勧められるんだから相当かもしれない。
きっときっとたぶんたぶん。
私はげんき、げんきのつもり。
元気になれない理由なんて探せば星の数ほどあるのはいつものことで
私はいつだって元気じゃないんだから
げんきのつもり


だんだんだんだん自分に疎くなっていくのです。
苦しさを忘れてしまうのです。
楽しさを忘れてしまうのです。

全部煌びやかなラッピングして、思い出として捨て置くの。
嫌な部分は隠して
もう触らないように
私のものじゃなくなってもいいように

こんなの、友達にも家族にも言えないね
こうやって私はいつも愛を捨てているんだろうな、なんて
だからいつまでも愛が分からないんだろうな、なんて


臆病だから
愛が
怖いの
無くなる愛なんていらないと思うの

そしたら
涙も
要らないはず
そしたら
涙も
出ないはず

何故、何故、
息が少し詰まって、
胸がぐっと苦しくなって、
視界がゆらゆらするんだろう

ああ、私は涙に代弁させているのだ、自分で発しない言葉を。
涙が無ければ私はきっと気付かない。
涙が無ければ私は気づかないで済む、
涙の訳なんて死ねばいい、

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