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Bedroom

午前2時
『Bedroom Joule』
小さく響かせる。

大きなタワーが良く見える部屋だった。
夜景の灯りだけ、
私はベッドに沈み込んででぼうっと意味のない不安に襲われていた。

私みたいな人間が大学に入るなんてできるのかしら
文を取ったら何も残らない私だけど否定されないなんて望めるのかしら
私って本当に文が書ける人間なのかしら

人も居ないのに煌々と光るタワーが
当たり前の顔して立っていて
私なんか必要ないんだろうなと悟った

でもこの思考は
霞んだ浅瀬から澄んだ深海へ運ばれていく
Bedroom Jouleなんだ

身体が沈むように、思考も沈む
世界中、海になったみたいだった

午前2時
『Bedroom Joule』
小さく響かせる。
明日も響かせる。


[Alexandros]の『Bedroom Joule』というアルバムを聴いていた夜の話です。

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